竹内まりやのコンピレーション『Mariya’s Songbook』
竹内まりやが他のアーティストへ提供してきた楽曲の中から、30曲を竹内自身がセレクトした2枚組アルバム『Mariya's Songbook』が、2013年にリリースされている。これまで、提供曲のセルフカヴァーがアルバムに収録されてリリースされたことはあったが、今回は歌ったアーティストのコンピレーションだ。
ディスク1の冒頭が、芦田愛菜『みんなのハッピーバースデイ』。今では知的な大学生になっている芦田だが、当時7歳で子役全開で屈託なく歌っている。河合奈保子の『けんかをやめて』『Invitation』、中山美穂の『色・ホワイトブレンド』、牧瀬里穂『Miracle Love』の辺りは、ヒットした当時のことが頭をよぎる。
アン・ルイスの『リンダ』は、竹内のライヴでも歌われている。薬師丸ひろ子の『元気を出して』や中森明菜の『駅』に至っては、もはや竹内バージョンの方がスタンダードになりつつある。『いのちの歌』は、てっきり竹内の曲かと思いきや、朝ドラで主演した茉奈佳奈に提供した曲だと今更知り、驚かされた。
女性アーティストが圧倒的に多い中、桑名将大や鈴木雅之に提供した曲も収録。松田聖子にも2011年に提供していて、中森明菜と松田聖子に提供しているのはすごい。松たか子や松浦亜弥、少し前にちがう件で話題になってしまった広末涼子の曲もあり、ディスク2のラストはなんと森光子。提供する世界観の、幅広さを感じさせる。
特筆すべきは、岡田有希子への提供が多いことだ。本作への収録は2曲だが、実に11曲を提供しているとのこと。ブックレットの解説は竹内本人が手がけているが、岡田のアーティスト性を認めつつ、衝撃的な最期を迎えてしまったことを悲しんでいた。
初回盤には、竹内のヴォーカルによるデモ音源が計4曲収録されている。
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