機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)、最終回を観て
6月24日深夜に、ジークアクスの最終回が放送。それまでの回は録画して後日に観ていたが、この回だけはオンタイムで観た。翌日のSNSやネットニュースに、ネタが溢れることが容易に想像できたからだ(実際そうなった)。
最終決戦は、シャリア・ブルにシャアを抑えるよう割り当て、マチュとニャアンでシュウジを抑えるという、世代で振り分けられる構図になったのは納得がいった。シュウジのガンダムがハイパー化したのは、やり過ぎだったかな。『聖戦士ダンバイン』の後半で、多くのオーラバトラーがハイパー化したのを思い出した。
転機は、アムロ・レイ(と思われる)の声が聞こえてからだ。観たときはその声がどこから発せられたのか、あるいはシュウジやマチュの脳内にだけ聞こえたのか、よくわからなかった。後日情報を確認し、ジークアクスのAI「エンディミオン・ユニット」の声らしいと知った。シュウジは、この声を聞いてこの世界を滅亡させることをやめた。アムロの思念がジークアクスに宿っていた、という解釈もあるようだ。
エンディミオン・ユニットの声は、まちがいなく古谷徹だった。不祥事以来すべての役を降りて休業していたが、復帰する場はやはりガンダムだった。不祥事の内容は報道で知る限りだが、読んでいて不快だったし、被害に遭われた方もいる。本人が向き合っていかなければならないことだが、個人的にはどこかで帰ってくることを期待していた。
エピローグでは、アルテイシアがジオンの指導者になり、その側近としてランバ・ラルらしき男がついていた。シャアは地球に逃れ、ララアが彼を見かけて喜びを隠せずにいた。この世界線で、ふたりはまだ出会っていなかった。マチュとニャアンは海水浴をしていて、海が見たいと言っていたマチュは願望を叶えていた。
ジークアクスは、観る側にとってはファーストガンダムを知っていれば楽しめる要素大だ(逆に、ファーストがなければそもそもお話が成り立たない)。そしてファーストの正史は、一般的には劇場版3部作と思われるが、ジークアクスで再現された「光る宇宙」ではコアブースターではなくGアーマーで、つまりテレビ版の方だ。更には、小説版やコミカライズ版なども、パラレルワールドを成しているとも考えられる。
こうした大胆な設定や解釈ができたのは、スタジオカラーが制作に携わったからだとも思う。ところどころエヴァっぽさを覗かせつつ、バッドエンドにはしなかった。何より、これだけの密度の濃さを1クール12話に凝縮できたことが素晴らしい。
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