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バットマン(1989)

バットマン(1989)

犯罪都市ゴッサムシティに、闇に紛れて犯罪者を倒すバットマンがいるとの都市伝説が浮かびあがる。報道カメラマンのヴィッキー・ベールは、バットマンを追いかける一方、大富豪ブルース・ウェインと知り合い、2人は恋仲になる。バットマンの正体はブルースだった。

マフィアの幹部ネイピアは、ボスの愛人に手を出したことで罠にはめられ、化学工場でバットマンに追い詰められるうち薬品の浴槽に落ちてしまう。ネイピアは顔面が白くなり、神経が麻痺してひきつった笑い顔に表情が固定されてしまう。ネイピアはジョーカーを名乗り、ボスをはじめマフィアを次々に殺害して勢力を拡大。ゴッサムの支配と復讐のため、バットマンに挑んでくる。

人気アメコミを原作とする実写映画化で、版に先駆けている。原作とは設定を少し変えているようで、ブルース/バットマンとネイピア/ジョーカーの関係をより因縁深くさせている。偶発的にせよ、ネイピアはバットマンによってジョーカーにさせられた。しかしブルースは、少年時に目の前でネイピアに両親を殺されている。

監督は。主なキャストは、ブルース/バットマンを、ジョーカーを、ヴィッキーをキム・ベイ・シンガー、ボスの愛人をジェリー・ホールといった具合。

当時劇場で観て、その後ビデオで何度か観ているが、今回超久しぶりに観た。ティム・バートンらしいダークファンタジーさはここにはなく、ゴッサムシティは架空の都市ではあるが、現実世界のどこかにあるかもしれないというリアリティさを残している。

今回、観てはじめて気づいたことがある。ノーラン版の『ダークナイト』では、ジョーカーに次いで重要なキャラクターとなるハービー・デントが、既に登場していたのだ。もっとも、『ダークナイト』では善から悪に変貌しトゥー・フェイスになってしまうが、ここでは市長をサポートし悪を憎む敏腕検事としてのみ描かれている。演じているのは、『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』でランド・カルリジアンを演じるビリー・ディー・ウィリアムズだった。

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