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ザ・ビートルズ(The Beatles)『Anthology 1』(1995年11月リリース)

ザ・ビートルズ(The Beatles)『Anthology 1』

90年代半ばに行われたビートルズのアンソロジー・プロジェクト。アルバムは、各2枚組で3部作としてリリースされた。それから30年経った2025年、『Anthology 4』がリリースされた。

8枚組ボックスもリリースされたが、既に『3』までを所有しているワタシは今回『4』のみ購入。そして、4作品を通しで聴いてみることにした(ボックスの『1』『2』『3』は、リマスター処理がされているとのこと)。

『1』は、結成前からビートルズとしてデビューし、全米進出する辺りまで。アルバムで言うと、『Please Please Me』『With The Beatles』『A Hard Day’s Night』『Beatles For Sale』が該当する。

冒頭が、いきなり新曲『Free As A Bird』だ。ジョン・レノンが1977年にレコーディングした音源にポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターが生演奏でレコーディング。ELOのジェフ・リンがプロデュースを務め、ミックスして完成したとのこと。よく言えば新しい感覚が注入されていて、もしビートルズが90年代に健在だったらと思わせてくれる。

ディスク1は、クオリーメン時代やデッカレーベルのオーディションなど、ビートルズが誕生しデビューしていくまでの過程が垣間見られる。カヴァー曲が多く、当時10代後半から20代前半の若きビートルたちによる、熱気溢れるライヴも楽しめる。ビートルズ(ローリング・ストーンズも)よりも前の音楽にさかのぼって聴きたいとき、これらの音源が道しるべになってくれる。

ディスク2は、全米進出を経て世界制覇を成し遂げる時期だ。まず、冒頭の『She Loves You』にはっとされられる。レコーディングセッションの音源、未発表ライヴなどを経る中、カヴァーからオリジナリティの確立に向かっている。セッションでは笑い声も収録されていて、リラックスした状況で曲作りに励んでいる様子が伺える。

ブックレットには、4人のショットはもちろん、スチュアート・サトクリフとピート・ベストと5人でのハンブルク時代のショット、キャバーンクラブ、テレビ番組出演時、ブライアン・エプスタインやジョージ・マーティンとのショットなど、見応えのある写真が満載だ。

日本語の対訳や独自の解説も貴重。アンソロジー・プロジェクトのルーツは1969年までさかのぼり、80年代に入ると再結成を求められては否定するという図式が繰り返される。90年代にポールとオノ・ヨーコが和解し、ジョンが遺したテープがポールに渡ったことから、プロジェクトが一気に加速したとのことだ。

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