ザ・ビートルズ(The Beatles)『Anthology 2』(1996年3月リリース)
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The Beatles ジョン・レノン, ジョージ・ハリスン, ビートルズ, ポール・マッカートニー, リンゴ・スター
90年代半ばに行われたビートルズのアンソロジー・プロジェクト。アルバムは、各2枚組で3部作としてリリースされた。それから30年経った2025年、『Anthology 4』がリリースされた。
8枚組ボックスもリリースされたが、既に『3』までを所有しているワタシは今回『4』のみ購入。そして、4作品を通しで聴いてみることにした(ボックスの『1』『2』『3』はリマスター処理がされているとのこと)。
『2』は、ライヴ活動を休止し、スタジオレコーディングでクリエイターとして高みにのぼっていくまでが範囲になる。1965年から1968年初頭の時期で、アルバムで言うと『Help!』『Rubber Soul』『Revolver』『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』『Magical Mystery Tour』『Yellow Submarine』が該当する。
冒頭が新曲『Real Love』だが、『Free As A Bird』のような聴いたことない感がなく、あれこれほんとうに新曲?と思ってしまった。それもそのはずで、1988年に公開されたジョン・レノンのドキュメンタリー映画で、デモバージョンが流れていたからだ。
ディスク1は、ワールドツアーをおこないながらアルバム制作も並行しておこなっていた時期だ。シンプルでストレートな曲から複雑で凝った作りに、少しずつシフトしていっている。ライヴ活動では疲弊が重なり、ついに1966年8月を以て終了させてしまう。ラスト2曲『Rock And Roll Music』『She’s A Woman』をライヴ音源にしているのは象徴的だが、これらは日本公演の音源だ。
ディスク2は、スタジオレコーディングへとシフトをはじめた頃で、名盤『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』とその周辺のシングルなど、こんにち巨大な評価を得ている時期だ。『Strawberry Fields Forever [Take 7]』は終盤にドラムソロがあり、聴いていてゾクゾクする。『Only A Northern Song』は『Sgt. Pepper’s』の収録からは漏れ、『Yellow Submarine』で世に出ている。ラストの『Across The Universe』は、アルバム収録は『Let It Be』だが、この時点で既にレコーディングされている。
ブックレットには、カラー写真が格段に増えた。ライヴでのショットが豊富だが、通常はジョンがひとりで歌い、ポールとジョージ・ハリスンが1本のマイクをシェアしている。のだが、ジョンとポールが同じマイクで歌うショットがあって、とても貴重だ。このときジョージはふたりに背を向けていて、何かあったのだろうか。
日本語版の独自解説では、『Real Love』だけでなく『Free As A Bird』のレコーディングについても詳しく書かれている。ポールはジョージ・マーティンのプロデュースを望んだが、ジョージがELOのジェフ・リンを連れてきた。新しい曲には新しいプロデューサーが必要という、ジョージの考えだった。『Real Love』は、『Free As A Bird』の約1年後にポール・マッカートニーの自宅スタジオでレコーディングがおこなわれた。
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