ミューズ（Muse）、2年半ぶりの来日

ワタシの今年初ライヴは、今や英国を代表するバンドのひとつにのしあがったミューズだ。公演は今夜と明日12日にさいたまスーパーアリーナで行われ、ワタシは明日行く予定だ。

これまでにも何度か観ているバンドだが、最初は富士急ハイランドで行われた第1回のサマーソニックでだった。当時新人だった彼らは、メインステージのトップバッターとして登場した。つまり、こんにちまで続いているサマソニは、ミューズによって始まったと言ってもいい。

次に観たのは、2002年のフジロックだった。グリーンステージのトリ前というポジションだったが、ここで大きく飛躍した彼らの姿を目の当たりにした。演奏力にはより磨きがかかり、巨大野外の舞台を自分たちのものにしていた。近い将来フェスのトリを努め、ゼロ年代を代表するバンドのひとつになるだろうと、このときワタシは思った。

バンドは、グラストンベリーフェスのヘッドライナーをこなしたり、リニューアルオープンしたウエンブリースタジアムで演奏する初のロックバンドという栄誉を与えられたりした。後者の模様は、ライヴCD/DVDの『HAARP.』で確認できる。バンドは、着実に成長を遂げていた。

ワタシは、その後もサマソニやフジで観て、2007年にはStudio Coastの単独公演も観に行った。『The Resistance』を引っ提げた2010年フジロックでは、ついにヘッドライナーを飾り、完成度の高いパフォーマンスを見せてくれた。マシューだけでなくドラマーのドムまでもがド派手なスーツをまとい、観る側の度肝を抜いた。

この13年あまりは、ミューズが成長していくのを見る13年だったような気がする。そして明日の公演も、素晴らしいものになるはずだ。