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ミューズ(Muse)、8年ぶり来日

Muse『Will Of The People』

コンスタントに来日してくれているイメージのあったミューズだが、今回の来日は2017年11月以来なんと8年ぶりだ。そのときも急遽来日が決まって横浜2回のみという、ちょっとイレギュラーな来日だった。

上記以降、2018年の『Simulation Theory』と2022年の『Will Of The People』のアルバムをリリースし、バンドはツアーを敢行。しかし、残念ながら日本はそのルートに組み込まれなかった。

その直近2枚のアルバムだが、まず『Simulation Theory』はSF映画を思わせるジャケットが象徴的だ。80年代っぽいシンセサイザーの導入があり、あまりギターは聴こえてこない。キャリア史上最も自由な作風とされているが、それでもデジタルと生演奏を融合させたミューズらしさは健在だ。

3年前のリリースでもっかの新譜にあたる『Will Of The People』は、まず冒頭のタイトル曲でかつてよく言われていたクイーンっぽさが復活している。全体的にはギターサウンドもピアノも復活していて、これらは回帰ではなく進化だと思う。各曲がドラマティックで大作の様相を呈しているが、トータルで10曲37分と、キャリア中最もコンパクトだ。

というか、99年デビューとデータとしてわかってはいるものの、ミューズが既にキャリア25年を数えている事実に驚かされる。個人的にはじめて観たのは2000年の第1回サマソニで、最初にステージに立ったのがミューズだった。

デビュー時はレディオヘッド的なと言われることもあったが、その後彼らは自分たちの音楽性を確立。演奏力の高さやツアーを経るごとに大型化していくステージセットなど、バンドが成長していく姿をほぼ最初から観ていた感があった。

来日公演は、昨日の大阪からスタート。ワタシは、明日のKアリーナ横浜公演に足を運ぶ予定だ。

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