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ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)『Get Yer Ya-Ya’s Out!(40th Anniversary Deluxe Edition)』

ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)『Get Yer Ya-Ya's Out!(40th Anniversary Deluxe Edition)』

ローリング・ストーンズが69年に発表したライヴアルバム『Get Yer Ya-Ya’s Out!』が、2009年暮れにデラックスエディションとして再発された。オリジナルはCD1枚10曲だったが、ココではCD3枚+DVDという、まさに超豪華な内容になっている。

ディスク1はオリジナルのリマスター盤、ディスク2が未発表の5曲。ディスク3は、オープニングアクトを務めたB.B.キング及びアイク&ティナ・ターナーの音源だ。この公演は、1969年11月下旬ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで2日間に3回行われた公演をもとにしていて、未発表だった5曲が追加されたことでセットリストが網羅されたとのことだ。

DVDは更に貴重だ。未発表5曲の演奏シーン、及びバックステージ等の様子を捉えた約30分のドキュメンタリーになっている。『Prodigal Son』はミック・ジャガーとスティールギターを弾くキース・リチャーズの2人だけでの演奏。2万人近くを収容する会場での、元祖アンプラグドとも言える演奏は、当時としてはかなり画期的だったと想像するし、時代に大きく先んじていたとも言えるだろう。終盤『Satisfaction』でステージは明るくなるのだが、ステージのへりに客がかぶりついていて、まるでライヴハウスではないかと思わせる。

バックステージでは、キースとジミ・ヘンドリックスとが隣り合わせに座って談笑している光景にびっくり。他にも、客席でのジャニス・ジョプリンや、会場から移動する飛行機を待つところでグレイトフル・デッドのメンバーらが確認できる。ストーンズの5人は、ほかの4人はさすがに若々しいが、ミックだけは今もあまり変わっていないように見える。

時系列で行くと、この翌月にあの「オルタモントの悲劇」があって、その模様は『Gimme Shelter』で伺える。

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