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今そこにある危機(1994年)

今そこにある危機

CIA分析官ジャック・ライアンは、上司のジェームズが病気のため副長官を代任。アメリカ大統領の友人である実業家がコロンビアの麻薬組織に殺害されるが、組織の資金洗浄を担いつつ一部を着服していたことを突き止める。大統領は、麻薬組織の存在を「今そこにある危機」として対処を命じる。

ジャックは武力を伴わない対処を進めようとするが、CIA作戦担当のリッターは大統領補佐官カッターに武力での組織殲滅を進言。CIA工作員のクラークと密会し、工作員部隊に組織を攻撃させる。組織参謀のコルテズは、情報が漏れていることと、部隊の背後にアメリカ政府があることを見抜き、カッターに取引をもちかける。

小説の原作「ジャック・ライアン・シリーズ」作品のひとつをもとにした映画になり、劇場版は『パトリオット・ゲーム』の続編になる。ジャックのハリソン・フォードをはじめ、妻キャシーのアン・アーチャー、上司ジェームズのジェームズ・アール・ジョーンズ(『スター・ウォーズ』でダース・ベイダーの声を担当)は続投している。

ジェームズの代わりを務めることになったジャックは、大統領やFBIとも直接やりとりすることとなり、政治的な駆け引きを強いられる。大統領に自分の提案が受け入れられたと喜ぶ一方、推測で語ったことが既成事実のように捉えられてしまい、確証を得るため自らコロンビアに渡らざるを得なくなる。慣れない任務に、振り回されている。

前作ではさして目立っていなかったジェームズが、今回はガンに冒される中でジャックを支える。大統領がアメリカ最上位ではなく、大統領を選んだアメリカ国民こそが最上位だと告げたのには、少し痺れた。ジェームズは結局亡くなってしまうが、コロンビアで襲撃され同行していた友人のFBI捜査官を殺され意気消沈していたジャックは、再び奮い立つ。

リッターの武力行使指示やカッターとコルテズとの密約を掴んだジャックは、カッターに切り捨てられたクラークとその部下を救出するため、再びコロンビアに。クラークは当初ジャックを殺そうとしたが、事情を理解し共闘。捕虜になっていた工作員を救い出し、コルテズとも対決する。クラークはウィレム・デフォーで、迷彩服やジャングルが似合うさまは『プラトーン』のエリアスとダブる。

同じCIAでありながらジャックとは敵対するリッターは、ヘンリー・ツェニーという人。『ミッション:インポッシブル』シリーズの、キトリッジ役の人だった。あとハリソン・フォードは、本作の3年後に『エアフォース・ワン』で大統領を演じている。

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