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パトリオット・ゲーム(1992年)

パトリオット・ゲーム

講演で妻子と共にロンドンに来ていた、元CIA分析官で海軍兵学校教官のジャック・ライアン。英国王室のホームズ卿が、IRA分派のテログループに襲撃される場にたまたま居合わせてしまう。テロのメンバーのひとりショーンを昏倒させ、彼の弟らを射殺。自らも左肩を負傷するが、ホームズ卿を救う。

逮捕され護送中のショーンは、警察の内通者の協力を得て脱走。ライアン一家を執拗に狙うべく、アメリカに渡る。ライアンは刺客を倒したが、妻子は高速道路でショーンに銃撃されて衝突事故に追い込まれる。妻は無事だったが娘は脾臓を失う重傷を負い、ライアンは家族を守るためCIAに復帰する。

小説の原作「ジャック・ライアン・シリーズ」作品のひとつをもとにした映画になり、『レッド・オクトーバーを追え!』の続編になる。ただ、ジャックの役がアレック・ボールドウィンからハリソン・フォードに交代していることや、前作ではショーン・コネリー演じる潜水艦艦長が主人公だったこともあり、続編感は薄い。

むしろ、当時のハリソン・フォードが益々活躍している作品の一環というイメージの方が強い。『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』でシリーズが一段落ついた後も、『推定無罪』『心の旅』と意欲的に出演を続け、本作の翌年には『逃亡者』に主演している。本作公開時で50歳だが、劇中では年齢を感じさせることなくアクティブに振る舞っている。

ジャックの妻キャシーはアン・アーチャー、上司ジェームズはジェームズ・アール・ジョーンズ(『スター・ウォーズ』でダース・ベイダーの声を担当)、海軍兵学校での上官ロビーにサミュエル・L・ジャクソン、IRAスポークスマンのパデイにリチャード・ハリス(『ハリー・ポッター』の初期2作のダンブルドア)。キャストは、地味に豪華だ。

そして、弟を殺されたのを逆恨みするショーンに、ショーン・ビーン。本作の3年後公開の『007/ゴールデンアイ』で、ジェームズ・ボンドの元同僚にして敵対するアレックを演じている。『ロード・オブ・ザ・リング』では指輪の魔力に囚われるボロミアを演じていて、クセがあり一筋縄ではいかない悪役が上手い?人だ。

銃撃戦や格闘戦が目立ちはするが、衛星を使ってテロリストのアジトを特定したりキーパーソンを絞り込んだりと、アナログ時代ながらに情報戦も繰り広げられている。タイトルにあるパトリオットは「愛国者」の意味で、ジャックはもちろんだが、テロ組織にも歪んだ愛国心があることを示しているようだ。

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