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フリー・ガイ(ネタバレあり)

フリー・ガイ(ネタバレあり)

フリー・シティは、サングラスをかけた男女が強盗や破壊などの行為が許される社会だった。銀行員のガイは、毎日同じことを繰り返す日常を楽しみつつ、決して出会うことのない理想の女性といつか出会う夢想を内に秘めていた。

あるとき、ガイは街中でモロトフという女性を見かけて一目惚れし、声をかける。その後、銀行強盗からサングラスを奪ってかけてみると、それまで見えなかったアイテムが見えるようになる。翌朝はいつもとちがう服を着て、カフェではいつものコーヒーではなくカプチーノをオーダーする(周囲がざわついたのを察し、結局コーヒーにするが)。

実はフリー・シティはオンラインゲームの世界で、現実世界の人間がプレーヤーとしてサングラスをかけたキャラになり参加。サングラスをかけていないキャラは、ゲームの中でのみ存在するモブ(背景)キャラだった。ゲーム会社のプレーヤーたちは、ガイを操るプレーヤーを探すが、判明しない。そして、友人のキーズと共に作ったアイディアをゲーム会社社長のアントワンに盗用されたと考えていたミリーは、モロトフとしてゲームに入り、証拠の映像を捜していた。ガイは人助けを続けることでレベルを上げ、「ブルー・シャツ・ガイ」として話題になる。

住んでいる世界が実は仮想世界で、現実世界は別にあるというプロットは、『マトリックス』シリーズを思い起こさせる。が、よりゲーム色を出している分、『レディ・プレイヤー1』に近い。そして、ネタバレになるためここでははっきり書かないが、『her 世界にひとつだけの彼女』の要素も入っている。

ガイは、。近年は『デッドプール』シリーズで人気を得ているが、そこでは顔が焼けただれスキンヘッドになったキャラだ。今回は、素で出演している。ミリー/モロトフは、ジョディ・カマーという人。『スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け』でレイの母親として出演していたとのことだが、記憶にない(汗)。赤毛でショートのモロトフ、ブロンドでブリトニー・スピアーズ似のミリーを演じ分けている。

キーズは、ジョー・キーリーという人。ラスボス的存在のアントワンは、タイカ・ワイティティ。『マイティ・ソー バトルロイヤル』では、監督とコーグ役で出演している人。そして本作の監督は、ショーン・レヴィ。『ナイト ミュージアム』シリーズの監督も務めている。

プレーヤーアバターのひとりにが本人役など、カメオ出演もちらほら。ニートのプレーヤーは、『ジュラシック・ワールド』でジャイロスフィア(パーク内で恐竜を観覧できるスケルトン地の球体の乗り物)のオペレーター役で出演していた人だ。

エンドロールで目を凝らしたが、ロケはされなかったようだ。なので、キャストはグリーンバックで撮影し、CGと組み合わせて編集したのだろう。マライア・キャリー『Fantasy』がイメージソングになっているが、劇中ではマライアのバージョン、エンディングで流れていたのはミリー役のジョディ・カマーのバージョンだった。

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