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ジュラシック・ワールド(2015年)

ジュラシック・ワールド(2015年)

ジュラシック・パークの惨劇から22年。インジェン社はマスラニ社に買収され、CEOのマスラニはかつてジョン・ハモンドが夢見ていた恐竜のテーマパークを、ジュラシック・ワールドとして実現していた。パーク運営側は、遺伝子を組み合わせて新種の恐竜インドミナスを生み出したり、4頭のラプトルを調教したりしていたが、インドミナスが飼育エリアを脱走しパークに侵入してしまう。

「ジュラシック・パーク」シリーズの4作目で、1作目公開から22年後、3作目からも14年が経過している。2作目と3作目はどちらかというと外伝的な物語になっていて、今作こそが1作目直系の続編と言える。前3作では恐竜たちとどう折り合っていくかが主体で、テーマパーク実現は到底難しい雰囲気だった。しかし、歳月を経たことで(その間研究開発を進めていたことで)、2015年では機が熟した扱いになっている。ホログラムにより恐竜の歴史に触れあったり、スケルトンのモノレールや2人乗りの球体のカプセル越しに恐竜を体感できるのは、観ていて視覚に訴える。

個人的に、以前劇場で観たときは1作目しか観ておらず、ストーリー的にはそれでも特に問題はなかった。が、今回2作目3作目を観た上で改めて観たことで、いろいろ発見があって面白かった。共通しているのは、どの作品にも子供が登場していることだ。1作目はハモンドの孫の姉弟、2作目はマルコム博士の娘、3作目はパラセイリングで遭難した少年エリックを捜索するために、グラント博士が駆り出されている。今作も、パークの運営責任者クレアの甥ザックとグレイがいて、2人はお約束のように危機にさらされる。

主人公の男女の職歴と境遇は、今回大きく変えている。1作目のグラントとサトラー、2作目のマルコムとサラはいずれも科学者で、恋愛についての描写はほぼない。グラントとサトラーは、恋人というより同僚、戦友のような間柄だ。今回のオーウェンは、元軍人で恐竜の研究をしている監視員。クレアは、パーク運営を仕切るビジネスウーマンで、2人は以前交際していた。序盤の2人の会話には、恐竜に対する考え方(の隔たり)と2人の関係とが入り混じっている。それが、共に危機に対応するうちにいつしか・・・という具合になっている。

オーウェンは、クリス・プラット。この役と「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のクイルをほぼ立て続けに演じたことで、この人は一躍スターダムにのし上がったと言える。クレアは、ブライス・ダラス・ハワード。それまでにも「スパイダーマン3」や「ターミネーター4」などに出演してはいたが、クレア役が最も映えていて、この人にとっての代表作になるはずだ。CEOのマスラニは、「インフェルノ」で警備会社のCEO(こっちも!)を演じていた。監督は、コリン・トレヴォロウという人。スティーヴン・スピルバーグは、製作総指揮だ。

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