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デッドプール(2016年)

公開日: : マーベル・コミック

デッドプール(2016年)

末期ガンと診断された元傭兵のウェイドは、友人が経営する酒場に来た男の誘いに乗り、ガン治療と引き換えに人体実験の被験者になることを了承。恋人ヴァネッサの前から姿を消す。組織の男フランシスによって実験と拷問を受けたウェイドは、驚異的な治癒能力を備えた体になるが、その代償に全身が火傷でただれたような姿になってしまった。

組織を抜け出したウェイドは、醜く変わってしまった自らの容姿を気にして、ヴァネッサに会いに行くことができない。一方、赤いコスチュームを自作して「死の賭け」に由来するデッドプールを名乗ると、組織を襲撃してフランシスを追い詰めんとする。

デッドプールは、もともとはX-メンに登場するキャラクターのひとりとのことで(個人的にX-メンシリーズは未見)、言わばスピンオフの位置づけにある作品だ。がしかし、国内外を問わずヒットし話題になっているのを見るにつけ、最初から単体の作品として作られた印象を受けてもおかしくない状態になっている。今作にも、X-メンのコロッサスとネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッドというミュータントが登場し、デッドプールをスカウトする(が、彼は拒否)。

超能力を備え、身体能力が高く、覆面で素顔を隠している、となると、正義のヒーローそのもののように見える。しかし、デッドプールは正義のためや世のため人のためではなく、私怨を晴らすために戦っている。躊躇することなく殺しまくり、その映像はかなりエグい。一方で、容姿以外は悲壮感が漂うことはなく、軽口叩きまくり。観客相手に話しかけるという掟破りも、平気でやっている。80年代ロックがBGMとしてかかりまくっていて、残虐なシーンも幾分かコミカルな印象になっている(「キックアス」「キングスマン」に通じるものがある)。

ウェイド/デッドプールはライアン・レイノルズ、ヴァネッサはモリーナ・バッカリンという人が、それぞれ演じている。ライアンは、特殊メイクでスキンヘッドに火傷後の容姿になり、後は赤マスクをつけているので、本来のこの人の容姿が見えるのは序盤だけという具合。しかし、「グリーン・ランタン」でも垣間見ることのできた、鍛え上げられた肉体は健在だ。

劇中には小ネタが満載だ。ショートヘアのネガソニックに対して「エイリアン3」のリプリー似と言ってみたり(結構似ている)、ヴァネッサとのやりとりの中でワム!の『Carelesse Whisper』を口ずさんでみたり(この曲は序盤が伏線で、ラス前で見事に回収している)。X-メンシリーズの小ネタも、きっとあちこちにあったんだろうなあ。

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