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ナイト ミュージアム(2006年)

ナイト ミュージアム(2006年)

ニューヨーク。仕事が長続きせず、失業中の中年男ラリー。自然史博物館の仕事を斡旋されるが、実は3人の前任者に代わってのたったひとりでの夜間警備員の仕事だった。仕事を始めたラリーだが、ティラノサウルスの標本をはじめ、マネキンやミニチュアなどが動き出し、館内で騒ぎを起こす状況に出くわしてしまう。彼らが活動する源は、古代エジプトのアクメンラーの黄金の石板の力だった。

離婚した妻は別の男と再婚し、息子も妻のもとへ。時折交流はあり、息子はラリーになついているが、元妻にはよく思われていない。そんなラリーを応援し時には叱咤するのが、博物館で馬に跨がったマネキンのセオドア・ルーズベルト。合衆国第26代大統領だ。

見どころは夜の間だけ活動する博物館の展示物たちで、最初こそちょっぴり恐怖があったが、しかし大半は観ていて痛快だった。閉ざされた空間の中で繰り広げられる広大な世界というプロットは、アリだと思う。ラリー自身も徐々にこの状況に慣れ、てきぱきと仕切るようになる。

キャストは何気に豪華。ラリーは、。俳優だけでなく司会業をこなしているのも観ているので、あまりダメ中年のイメージはない。なので、中盤以降の生き生きした姿の方が合っている。ルーズベルト(のマネキン)は、ロビン・ウィリアムズ。ラリーの師のような父のような存在感を示す一方、ネイティブ・アメリカンの女性(のマネキン)に恋い焦がれる一面も覗かせる。

古代エジプトの王子アクメンラーは架空のキャラクターだが、「ボヘミアン・ラプソディ」で今やアカデミー俳優になったラミ・マレックが演じている。ここではあまり台詞がないが、神秘的な存在は結構似合っている。ラリーの元妻の再婚相手は、出番はわずかだったがなんとポール・ラッドだった。「アントマン」でのスコットと本作でのラリーとは、かなりキャラがダブる。

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