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バンテージ・ポイント(2008年)

公開日: : 最終更新日:2024/01/08 サスペンス

バンテージ・ポイント(2008年)

スペインで各国要人が集まり、首脳会議が行われていた。アメリカ大統領が屋外で演説を行っていたところ、突如何者かに狙撃される。そしてその数分後に演説台が爆破され、周囲は大混乱に陥ってしまう。

この状況を、その場に居合わせた、あるいは目撃した8人の視点で捉えている。8人はそれぞれ立場が異なり、中継していたアメリカのテレビ局ディレクター、大統領の警護についていたSP、家族と別居状態で旅行に来ていた黒人、現地の刑事、などなど。ひとりずつその人の視点で話が進み、大統領狙撃から爆破をはさんで、その後の展開も少しずつ明らかになっていく。がしかし、序盤は大事なところで切れてしまい、次の人の視点に変わるという、じらし気味の場面構成だ(笑)。

主なキャストは、SPをデニス・クエイド、旅行者の黒人をフォレスト・ウィテカー、テレビ局のディレクターを、大統領をウィリアム・ハート。テレビ局のリポーターは、ゾーイ・サルダナだった。

前半は謎だらけだったのが、徐々に謎が明らかになっていく。それぞれの人物は別々に動いていたように思われたのが、事件が進展するにつれて関連性が明らかになってくる。描き方としてはとてもユニークであり、テンポもいい。ただ、作品の時間が90分前後と劇場公開映画にしてはやや短めということもあるのか、謎が解明されるのが少し早く、あっさりした印象もある。観終わった後としては、もう少し引っ張ってもよかったかなという気もする。

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