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フー・ファイターズ(Foo Fighters)、17年ぶり単独来日

Foo Fighters

コンスタントに来日してくれているイメージのあるフーファイだが、直近はいずれもフェスでだった。2015年フジロック2017年サマソニ2023年フジロック。というわけで、単独来日は2008年以来17年ぶりになる。

バンドには、2022年にドラマーのテイラー・ホーキンスが50歳の若さで亡くなるという悲劇があった。現時点の新譜であるアルバム『But Here We Are』のレコーディングは、デイヴ・グロールがドラムを叩いていた。

2023年にジョシュ・フリースが加入し、フジロックにも出演。バンド内の関係は外から見た限りでは良好と思われたが、今年になってジョシュがバンドから解雇を言い渡されたと発表。バンド側からの声明は、特になかった。

その後、イラン・ルービンが後任ドラマーにおさまった。ルービンは元ナイン・インチ・ネイルズ(NIN)で、ジョシュはフーファイ加入前に在籍していたNINに復帰。結果的に、フーファイとNINでドラマーを交換した格好になる。

バンドは9月にアメリカでゲリラライヴを複数敢行し、その後アジアツアーに繰り出している。今日10月2日はインドネシアで、4日はシンガポールで、それぞれ公演を行う。日本公演は7日から始まり、ワタシはその7日にさいたまスーパーアリーナまで行く予定だ。

注目はふたつ。ひとつめは、新ドラマーのルービン。NINには2008年から今年フーファイに加入するまで在籍していて、この時期のNIN来日公演で日本にも来ている。個人的NINベストパフォーマンスであり、歴代フジロック名場面のひとつと思っている2013年のフジロックは、この人がドラマーだったことになる。

もうひとつは、ライヴにおける音楽性だ。『Sonic Highways』の辺りから兆しはあったが、もっかの最新作『But Here We Are』はヘヴィネスが影を潜め、王道アメリカンロックっぽさが前面に出てしまっている。オルタナティブロック代表格のフーファイが王道?という違和感を感じる一方、キャリアを重ね成熟したことによる王道化は自然な成り行きと納得できる部分もある。

おそらくセットリストはキャリア横断型になるとは思うが、なんにせよ楽しみだ。

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