スマパン（The Smashing Pumpkins）来日公演雑感

年内いっぱいでの解散を宣言し、来日公演はほぼ全国規模に渡るツアー。その最終に当たる武道館公演、及び東京国際フォーラム公演を観に行ってきた。

強いて挙げれば、アコースティックとエレクトリックの2部構成、計2時間半にも渡った国際フォーラム公演の方がワタシの中に強く残った。第1部の怒涛のレア選曲は、年内での解散ではなく、この日のライヴをもって解散してしまうのでは、とまで思えるくらいの凄まじさだった。そして第2部。武道館では演らなかった
ので、どこかで必ず来るという確信があった『Tonight Tonight』。それはまさに終盤のクライマックスだったし、観ていて、背筋が凍りつくような瞬間だった。

かといって、武道館の質や内容が特別に劣っていたとも思えない。ワタシにとってのスマパンのベストアルバムは『Adore』であり、この日はアコースティックでの『Ava Adore』、アンコールが『Blank Page』だったことは素直に嬉しかった。そして、なにより『Today』。もう泣きそうになった。

この日はCoccoのニューアルバム『ラプンツェル』を聴きながらの出勤だったが、会社に着いてヘッドフォンを外すと、以後ワタシの頭の中を駆け巡っていたのは『Tonight Tonight』であり、『Today』であり、『I Of The Mourning』であり、『This Time』だった。なんだかあまり仕事も手につかず、そわそわしているうちに夕方になってしまった。

会社帰りにぴあスポットに寄り、ついに一般発売されたフジロック’00のチケットを発券する。一時期は、スマパンとも出演を交渉していたそうだ。

レイジ、そしてスマパン。大物アーティスト怒涛のライヴも終わり、そして今年もまたあの夏がやってくる。