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スマッシング・パンプキンズ(The Smashing Pumpkins)『Oceania: Live In NYC』

公開日: : 最終更新日:2025/09/10 The Smashing Pumpkins , ,

The Smashing Pumpkins『Oceania: Live In NYC』

スマパンが2013年にライヴアルバムをリリース。ワタシは、DVD同梱盤を入手していた。CDは2枚組で、収録曲はDVDと同一。意外にも、本作がキャリア初のライヴアルバムとのことだ。以下は、DVDについて書く。

会場のバークレイズ・シアターは2012年秋にオープンしていて、収録日は同年12月。映像はステージ間近からのアングルが大半につき、コンパクトなキャパシティかと思いきや、1万9000人収容のアリーナ規模だった。後半で全体が見えるショットになった瞬間があり、スタンディングエリアと両サイドのスタンド席が確認できた。

このときのメンバーは、後方のドラムセットにマイク・バーン、前方はビリー・コーガンを中心として向かって右にギターのジェフ・シュローダー、左にベースのニコール・フィオレンティーノ。前方3人の前には、キーボードが設置されていた。

前半は、当時の新譜『Oceania』をアルバムの曲順もそのままに全曲演奏。キーボードを弾くビリーの姿は新鮮、ジェフがギターソロを結構担っていたのが意外だった。このバンドはベーシストは常に女性だが、ニコールはほぼ直立のプレイながら存在感があり、ビジュアル的にも際立っていた。

ビリーはカジュアルなロンT姿で、気取らずリラックスした様子で歌い、ギターを弾いていた。CDジャケットでも確認できるが、ステージ後方上部には巨大な球体があり、曲により映像がオーバーラップしていた。手がけた美術スタッフは、ロジャー・ウォーターズのセットも担当したことがある人だそうだ。

タイトル曲『Oceania』は9分オーバーの大作で、かつ曲調が何度か変わる組曲の様相を呈していた。アルバム後半部の『The Chimera』『Glissandra』『Inkless』でのヴォルテージの上がりようは尋常ではなく、これぞスマパンと思わせてくれた。

全曲完奏直後の、デヴィッド・ボウイ『Space Oddity』のカヴァーに場内が沸き立った。この後はベストヒット連発となり、個人的にはどうしても解散前の曲の方がしっくりきてしまう。『The Dream Machine』は、未発表曲っぽい。アンコールではキーボードが撤去され、『Ava Adore』『Cherub Rock』ときて、ラストは『Zero』で締めた。

このツアーでは、2013年サマソニで来日している(フェス仕様につき全曲演奏はなかった)。この時期、バンドの状態は結構よかったものと思われたが、2014年にニコールとマイクは脱退している。

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