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バレリーナ:The World of John Wick(少しネタバレ)

バレリーナ:The World of John Wick

イヴ・マカロと彼女の父はカルト教団から抜け出そうとするが、父は殺されイヴだけが生き延びる。ニューヨーク・コンチネンタルの支配人ウィンストンが彼女を引き取り、表向きはバレリーナを育成する闇の組織ルスカ・ロマで暗殺者として成長する。

大人になったイヴは、殺し屋としての任務をこなす中、刺客の腕に教団の印を見つける。ルスカ・ロマのディレクターは、教団との間には互いの領域を侵さない協定があると話すが、イヴは家族を殺された復讐のため教団の手がかりを掴み、不明とされていた本拠地に乗り込んでいく。

ジョン・ウィック』シリーズ(以降「本編シリーズ」と表記)のスピンオフで、劇中の時間軸としては『パラベラム』から『コンセクエンス』の辺りのようだ。『パラベラム』では、追われる身となったジョンがディレクターを頼って逃亡する描写があるが、本作ではそのときにイヴとジョンが短い会話をしたことになっている。

キャストは、イヴにアナ・デ・アルマス。ジョンのキアヌ・リーブスをはじめ、ウィンストンのイアン・マクシェーン、コンシェルジュのランス・レディック、ディレクターのアンジェリカ・ヒューストンが変わらず演じている。ラスボスの教団主宰はガブリエラ・バーンで、『ユージュアル・サスペクツ』の主人公ディーンだった。30年経っているとはいえ、ぜんぜん気づかなかった。

ド派手なアクションは、本編シリーズに勝るとも劣らない。アナ・デ・アルマスの、体を張った格闘や銃や剣を使いこなすさまは、『007 ノー・タイム・トゥ・ダイ』では片鱗だけだったが、ここでは存分に発揮されている。スケート靴のエッジを使ったり、火炎放射器で一掃したりするさまは、本編シリーズでは観られなかったと思う。

監督は、『ダイ・ハード4.0』などのレン・ワイズマンだ。本編シリーズのチャド・スタエルスキではないんだ?と一瞬驚いた。がしかし、この人は『アンダーワールド』シリーズを監督しケイト・ベッキンセイルのアクションを手がけていたことを思い出し、納得した。チャドは、本作では製作に名を連ねている。

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