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音楽評論家渋谷陽一さん死去

Led Zeppelin

ロッキング・オングループ代表で、音楽評論家の渋谷陽一さんが7月14日に亡くなられた。2年前に脳出血を患い、今年になって誤嚥性肺炎を併発していた。74歳だった。

個人的には、80年代にラジオ番組で接したのが最初だった。好きなアーティストとそうでないアーティストの扱い方が極端で、前者と自分の好みが合致したときは楽しかったが、そうでないときはスルーするようにしていた。

80年代後半からは、CDを買ったりレンタルしたりで聴くようになった。プリンスとレッド・ツェッペリンのライナノーツは、渋谷さんが書いていた。このふた組は現在でもワタシにとって最重要アーティストだが、そうなるのに渋谷さんからの影響があったことは否定できない。

ロッキング・オンを読むようになったのは90年代になってからで、そのときは既に編集長を退いていた。その代わり、次々に新しい雑誌を創刊していて、社長としてより幅の広い活動をしているのだと思った。

2000年以降は、日本のアーティストのロックフェスティバルを複数おこなわれていた。ワタシは、ロックインジャパンフェスは2015年に1日だけ行ったことがある。年末のカウントダウンジャパンは、3回は行っただろうか。1日のスタート時、朝礼と称しツェッペリンの『The Song Remains The Same』を出囃子に挨拶をしていた。PANTAが出演したときは、自ら紹介をおこなっていた。

フジロックでは、何度もお姿を見かけていた。決して大柄な方ではなかったが、なぜか目立っていて、気づくことが多かった。

ここまで書いてきて、ワタシが洋楽を聴くようになってから現在に至るまで、ほぼほぼ渋谷さんの発信を受け止めてきたことに気づかされた。謹んで、ご冥福をお祈りいたします。

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