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アナザーストーリーズ 運命の分岐点「西城秀樹という“革命”〜アイドル文化を変えた情熱〜」

公開日: : 最終更新日:2025/05/19 西城秀樹

GOLDEN☆BEST デラックス 西城秀樹

BSで放送されている「アナザーストーリーズ」という番組で、3月に西城秀樹を取り扱ったことがあった。関西のプロモーター、ファンクラブの代表、アイドル評論家、元マネージャーなど、関係者による貴重な証言が多く、興味深く観させてもらった。

2歳年上の兄と共にバンドを組み、ドラムを担当。なんと、まだ小学生だったそうだ。今でこそ、親やYoutube動画の影響などで楽器を手にする子供の低年齢化が進んでいるが、秀樹の場合計算すると今から50年くらい前になると思われ、あまりにも早熟すぎることに驚いた。

広島から上京し、17歳でデビュー。郷ひろみ、野口五郎と共に「新御三家」と呼ばれるようになった。長身でワイルドな魅力が漂う秀樹は、3人の中では男性からの人気も高かったそうだ。歌唱力の高さも素晴らしく、ほぼ同時期にデビューした浅田美代子は、自虐を交えつつ絶賛していた。

パフォーマーとしての追求も、怠らなかった。当時マイクスタンドは固定型で重かったが、秀樹はステージで蹴り上げるパフォーマンスをした。ロッド・スチュワートがライヴでマイクスタンドを蹴り上げていて、かまやつひろしがアルミ製だと見抜き、秀樹はそれを取り入れた。日本では矢沢永吉が最初と思われているが、秀樹の方が早かったそうだ。

そして、1974年から10年間に渡って大阪球場でライヴを敢行。ファンは懐中電灯を持参して振り上げ、2年目からはペンライトに移行。こんにち、アイドルのライヴでは当たり前の光景だが、これも秀樹が元祖だったとされている。クレーンや花火を使ったセット、フォーミュラーカーでの入場など、当時だけでなく今でも画期的な試みがされていた。

晩年は脳梗塞など病との闘いになり、そして2018年5月16日に永眠。その後、フィルムコンサートが定期的に開催されているとのこと。ファンクラブの加入者は、減るどころか現在でも増え続けているそうだ。

アニメ『ちびまる子ちゃん』では、命日に近い放送日のエンディングに『走れ正直者』を流している。昨年7回忌を迎えてある意味区切りになったが、今年は放送されるだろうか。5月11日のエンディングは、通常だった。来る18日は果たして?

【追記】
5月18日(日曜)の『ちびまる子ちゃん』エンディングで、『走れ正直者』が流れた。命日により近い日にしたようだ。

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