ダーモット・ケネディ（Dermot KEnnedy）@フジロック’23

全く予備知識なしで観た。バンドはドラム、ベース、キーボードの3名で、バックドロップにダーモットのロゴが表示されている。

ほとんどがミディアム調で、切々と歌い上げる叙情派シンガーの佇まい。ギターは、曲によりセミアコなどを自ら弾いていた。左利きだった。ベースの人は曲によりプログラミングもこなしていた。この人とキーボードの人は、ほとんどの曲で上体を揺さぶりノッていて、そのリズム感は不思議と曲にフィットしていた。

ラストの曲では、最後のフレーズを何度となく繰り返し、オーディエンスに歌わせ、と、あたたかい一体感が生まれた。音の世界観としては、ドラマや映画に起用されて一気にブレイクしてもおかしくないと思う。

ドラマーは長髪で上半身裸の人がエネルギッシュにビートを発していたが、いつのまにかキャップとポカリスエットのランニングシャツを着た人に入れ替わっていた。