ザ・ストーン・ローゼズ（The Stone Roses）とプライマル・スクリーム（Primal Scream）で活躍したマニ（Mani）ことゲイリー・マウンフィールドさん死去

タイトルの通りで、マニが亡くなったことが実弟から発表された。現時点で死因は不明。自宅で転倒し、救急車で運ばれたことまでは報道されている。63歳だった。

ストーン・ローゼズについては、一般的に語られているほどの熱をワタシは持ってはいなかった。89年のファーストのときの騒ぎはほぼ知らず、94年のセカンドリリースと翌95年の来日のときに、ようやく体感することができた。と思ったら、ゴタゴタが発生し96年に解散してしまった。

その後、マニはプライマル・スクリームに加入。期間やライヴを観た回数では、むしろプライマル時代の方が多く、そして印象に残っている。単独やフェスで頻繁に来日していたこともあり、また当時サイバー路線だった音楽性はかなり好みだった。フロントマンのボビー・ギレスピーと並び立っても違和感なく、途中加入とは思えなかった。

その後ローゼズが再結成し、専念するためプライマルを脱退。個人的に、2012年フジロックと2013年ソニックマニアで観た。少しずつ慣らしながら軌道に乗せていくようにみえたが、結局2度目の解散を迎えることに。

一方で、ピーター・フックとアンディ・ルークの3人のベーシストが集まってのフリーベースとしての活動もあった。2010年のサマソニ深夜で、観ることができた。

個人的に、思い出に残っていることがひとつある。プライマル・スクリームが、2003年フジロック2日目グリーンステージにエントリーされていた。そして同じ日に、当時ソロ活動していたジョン・スクワイアがレッドマーキーにエントリーされていた。

マーキーのステージ向かって左には関係者用の通路があって、アーティストがライヴを観ているのを何度も見かけていた。プライマルより少し早めの出演だったジョンのステージを、マニが時間の許す限り観ていたことに気づいた。リミットになりマニが立ち去るタイミングで、ハイタッチしてもらった。

63歳での死は早い。残念。謹んで、ご冥福をお祈りいたします。