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モグワイ(Mogwai)@フジロック’22

モグワイ(Mogwai)@フジロック’22

ホワイトステージのトリを2度務めているモグワイを、レッドマーキーのトリにというのは微妙な気持ちだ。しかし、より近くで観られるとも考えられる。彼らがレッドマーキーに立つのは、MCのBOOも言っていたが、2000年の初フジ以来。そのときも、ワタシはその場にいた。

現メンバーは4人で、ギターのスチュアート・ブレイスウェイト、キーボードのバリー・バーンズ、ベースのドミニク、ドラムのマーティン。しかしステージには5人いて、キーボード&ギターのサポートが加わっている。

このバンドの演奏の迫力の凄さは最早お約束で、音の洪水を屋根つき会場で体験できるのは贅沢だ。その中軸を担っているのはやはりスチュアートで、上体を小刻みに揺らす以外に見た目派手なアクションはないが、そのギターから発せられる轟音は凄まじい。スチュアートはMCも務め、ほぼ1曲ごとに「アリガトウ」と言ってくれた。

このバンドは、ファンに対して必ずしもサービス精神旺盛とは言えないと感じている。それでも、この日集まった人たちが期待しているのは、どうしたって『Mogwai Fear Satan』だ。時計を見ながら時間を気にしていたが、残り5分になったところで、ついにそのイントロが。当然、場内はざわざわした。そして、めくるめく至福の瞬間だ。

モグワイのライヴにハズレなどあるはずがなく、もちろん今回も素晴らしいライヴだった。ただ、あらかじめわかっていたこととはいえ1時間は短く、その枠の中にはめ込んでしまったのはなんとも勿体なかった。次回は、今回のフォールズくらいのポジションでグリーンステージでさせてあげたい。

しかし、利点もあった。ワタシはステージ近くで観たのだが、演奏の構成を見極めることができたからだ。

『I’m Jim Morrison,I’m Dead』でサビに移行する契機は、スチュアートがぴょんぴょん跳ねたその後だった。『Mogwai Fear Satan』での、静寂から轟音に転じる瞬間をコントロールしていたのも、スチュアートだった。マーティン以外の3人はスチュアートをチラ見し、やがてスチュアートはマーティンとアイコンタクトを取って、その2テンポ後くらいに轟音にギアチェンジしていた。

こうした細かいことに気づけたのは、レッドマーキーの前方ならではだと思う。そして、フェスの次は単独で再来日してくれることを願っている。

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