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キャリー(2013年)

キャリー(2013年)

狂信的なキリスト教信者を母に持つキャリー・ホワイトは、内気で気弱な性格で、ハイスクールでいじめにあう。クラスメートのひとりスーは、いじめを傍観していたことを悔やみ、自分の彼氏トミーに、プロフ(ダンスパーティー)にはキャリーを誘うよう頼む。

トミーからかわれていると思ったキャリーは1度は断るが、トミーの押しや誘われたことの嬉しさもあり、プロフに参加することに。母親は笑い者になるだけと反発し、いじめの張本人クリスは、停学にされた逆恨みでプロフの場に忍び込んでキャリーに仕返しをしようとする。

極端に偏った考え方をする母親に抑圧され続けたキャリーは、興奮状態になると超能力を発揮し、物を浮かせたり、ガラスを割ったりする。母親はリストカットなど自傷行為を繰り返し、娘の体の成長も恋愛も悪魔の仕業かつ神からの試練と考えてしまう。母親を恨み反発もするキャリーだが、それでも彼女の真の心の拠り所は母親しかいない。なんとも複雑で、見ていてやるせない気にさせられる。

いじめの場面が、陰湿すぎず執拗すぎなかったことにはほっとする。女性教師がいじめの犯人をつきとめつつキャリーを励ましたり、スーがキャリーのためにと気を配る辺りには、少しだが救われる思いがする。

スティーヴン・キング原作で、1976年にブライアン・デ・パルマ監督で映画化されている。今回は37年後のリメイク作になるが、ストーリーの大枠は変わっていない。1976年版が悲劇性を追求しすぎているがゆえに傑作とされるが、このリメイク版はキャリーが自分をかばってくれた教師は殺さなかったり、スーが妊娠しているのを見抜いて、炎上する自宅から彼女だけを外に送り出したりしていて、ここの解釈で評価は分かれている。個人的には、キャリーが人の優しさを理解しているように感じられ、コレはコレでありと思っている。

キャリーをクロエ・グレース・モレッツ、母親をジュリアン・ムーア、が演じている。母娘で争う場面は、世代こそ違うが女優対女優のぶつかり合い、真剣勝負をしているようでもある。キャリーをかばう女教師はジュディ・グリアという人が演じていて、この人は「アントマン」で主人公スコットの元妻や、「ジュラシック・ワールド」で妹のクレアに子供を預ける母親などを演じている人だった。

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