すごかった!ケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)@フジロック’18
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Fuji Rock Festival'18 オアシス, フジロック
ヒップホップ界の至宝にして、ピューリッツアー賞を獲得したアメリカの「時の人」、ケンドリック・ラマー。この人のパフォーマンスは、果たして日本人に噛み合うのか?
結論、素晴らしいライヴだった。
ステージ中央は広くスペースが取られ、これはケンドリックが自在に動くための空間だ。ギター、ベース、ドラムなどのバンドは両サイドに配置され、彼らの姿は見えにくいが音としては問題なく機能させている。
黒の衣装(特長のようにも見えた)のケンドリックは身長165センチと聞いていたが、そのシルエットは大きく見え、つまりオーラが漂っていた。ラップスキルが異様に高いとも聞いていたが、マシンガンのようにことばを連射させる場合と、バンドのフュージョンテイストの演奏にうまく絡めてラップを発する場合の、大きく2つのパターンがあったと思う。
ラッパーにありがちな過剰なコールアンドレスポンスを強いるでもなく、あくまでナチュラルにそしてスマートにラップを刻み、オーディエンスをノセていく。ことばの壁があるはずなのに、そこまで織り込み済みと言わんばかりのステージワークには、感服させられた。この人は、本物なのだ。カンフーの映像こそよくわからなかったが、刀を使った舞いをする人や、白い衣装のダンサーも登場。曲間も最小限にとどめ、間延びすることがない。
アンコールで、ついに映画「ブラックパンサー」の主題歌『All The Stars』が。シザのヴォーカルはSEとして組み込み、自身はラップを刻む。そして、オーディエンスにはスマートフォンのライトを点けるようにと。ステージ前のフロアが、無数の光で彩られた。
終了後、オアシスへ向かう途中で車両通行のため規制され、しばし待つことに。程なくして数台のクルマが通ったのだが、その中の1台のハイヤーから手が伸びていて、ワタシたちに振ってくれた。ケンドリック本人だったのかな。
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