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浜田島@横浜赤レンガ倉庫(2009年7月)

公開日: : 最終更新日:2022/12/18 イベント・展示

浜田島@横浜赤レンガ倉庫

渋谷ヒカリエでは、今日まで「浜田島V」を開催しているが、そのスタートは2009年に横浜赤レンガ倉庫で行われた「浜田島」だった。

そもそも「浜田島」って何?と思われる人もいると思われるが、こういう島が物理的にあるわけではない(いや、ほんとうはどこかにあるのかもしれない)。浜田省吾のアルバムや宣材ポスターなどを手がけ続けてきた、グラフィックアーティスト田島照久氏の展示会だ。浜田の音楽コンセプトをビジュアル面で表現してきた人といえ、長い付き合いにあるということは浜田も全幅の信頼を置いていると思われる。浜田と田島で「浜田島」というわけだ。

ポスターやアルバムジャケット等、見慣れた絵や写真が立ち並ぶ。その大半には田島のコメントが寄せられていて、何度もやり直したとか、うまく行ったとか、ファンクラブ用の写真は結構リラックスしてできるとか、そういったウラ話もあった。当然ながら、浜田自身が被写体となったフォトが多数ある。『その永遠の一秒に』のジャケットは、後ろ姿ながら浜田がサングラスを取っていて、これは田島の自信作だそうだ。展示室内には、グレッチやギブソンなどのギターが、さりげなく展示されていた。浜田本人が実際に使っていたギターだろうか。

田島は、もともとはソニージックに入社してアーティストのビジュアル面を手がけていたようだ。浜田以外には尾崎豊も手掛けていて、ああなるほどねと思った。その後は独立し、自分で事務所を構えて仕事をしているとのこと。浜田は「田島さん」、田島は「浜田くん」とそれぞれ呼び合っているようで、年齢は田島の方が3歳上だった。

この展示、なんと500円だった。個人的にアーティスト関係をはじめとする各種アート展にいろいろ足を運んでいるが、入場料1,000円以下の展示は質量ともに物足りなく感じていた(1,000円以上でも物足りない展示ももちろんある)。最近は、足を運ぶ前に下調べをした際、入場料を見ればおおよその規模感がピンとくるようになっていた。しかしこの「浜田島」、はっきり言ってお得すぎだ!

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