*

スウェード(Suede)『Royal Albert Hall.24 March 2010』

公開日: : 最終更新日:2023/10/20 Suede ,

スウェード(Suede)『Royal Albert Hall.24 March 2010』

2010年に再結成を果たしたの、再結成初ライヴを収録したライヴDVDを観た。

パッケージはCD2枚にDVD2枚という、結構なヴォリューム。CDはライヴをフル収録し、DVDではライヴだけでなくリハーサルシーンやインタビュー、楽屋でのメイクのシーンなども観ることができる。もちろんCDも嬉しいアイテムだが、以下はDVDについて書く。

再結成の場となったのは、で毎年行われているTeenage Cancer Trustという小児ガンをサポートするイベントで、会場はロイヤル・アルバート・ホール。そもそも、再結成はこのとき一回限りだったのだそうだ。それがあまりの内容のよさに継続を求める声が多く、バンド側もそれを受けて続けている様子だ。

ライヴは、序盤こその声が上ずっていて、ちょっとかたいかなと思ったが、ほどなくして持ち直すと、以降は上昇の一途をたどる。去年のもそうだったが、彼らはフィジカル派ではないもののライヴパフォーマーとしての腕は一級品だ。

『She』『Trash』『Filmstar』で勢いよく蹴散らしたかと思えば、『Pantmime House』『Killing Of A Flashboy』といった目立たない佳曲も織り込んでいて、再結成ライヴにありがちな全編ベストヒットとはしていない。当時一度限りと銘打ってはいたが、実はこのときからある程度継続してツアーする目論みでいたのでは、と思わせる。

ロイヤル・アルバート・ホールというと、個人的にはクリームの解散&再結成ライヴなどが思い浮かび、伝統と格式に沿い音楽をじっくりと楽しむ雰囲気というイメージがあった。ところが今回、なんとフロアに椅子はなく、オールスタンディングに。通常のライヴハウスと変わらない。そしてブレットは何度となくステージを降りては、フロア最前列に詰めているオーディエンスに触れ、もみくちゃにされる。日本人と思われる人も、数人確認できた。

後半は『New Generation』でギアが入り、『The Beautiful Ones』で本編終了。アンコールはまずブレットの弾き語りで『The Living Dead』を切々と歌い、他のメンバーも舞い戻ってフルセットに。オーラスはもちろん『Saturday Night』だった。

関連記事

スウェード(Suede)『ヘッド・ミュージック/Head Music(コンプリート・エディション・DVD付)』

前作『Coming Up』でピークを迎えたスウェードは、カップリング集『sci-fi lul

記事を読む

スウェード(Suede)、10年ぶりの単独来日

スウェードの来日公演が、7日の名古屋よりスタートしている。ワタシは、明日11日の公演に行く予

記事を読む

マニック・ストリート・プリーチャーズ(Manic Street Preachers)/スウェード(Suede)

スウェード(Suede)@Zepp Haneda初日

マニックス終了後、約40分のセットチェンジを経て、初日クロージングのスウェードへ。SEを経て

記事を読む

スウェード(Suede)@赤坂Blitz

今までスウェードのライヴを観てきて、今回こそが最高のライヴだと思ったことが何度かある。ナノム

記事を読む

スウェード(Suede)『ドッグ・マン・スター/Dog Man Star(コンプリート・エディション・DVD付)』

スウェードのセカンドアルバム『Dog Man Star』は、リリースと前後してバーナード・バ

記事を読む

  • 全て開く | 全て閉じる
PAGE TOP ↑