名探偵コナン 14番目の標的(1998年)
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名探偵コナン
名前に数字が入った人物が、次々に襲われる事件が発生。目暮警部や阿笠博士、そして毛利小五郎と別居中の妻の英理、親交のあるプロゴルファーなど、小五郎に近い人物ばかりが狙われていたことがわかる。そして、犯行の数日前に仮出所した男が、捜査線上に浮かぶ。
男はかつて小五郎が刑事時代に確保していて、逆恨みのための犯行ではないかと推測される。また、その事件では英理が人質に取られかけ、小五郎の発砲が彼女の足をかすめていた。まもなく小五郎は刑事を退職し、娘の蘭はこの件がふたりが別居した原因ではないかと思っていた。
『名探偵コナン』の、劇場版第2作目になる。初期の作品ということもあり、絵のタッチが今よりも荒く、特に面長な人物の顔の輪郭は顎が尖りすぎていて驚かされる。キャラクターの数も限られているため、目暮警部と共に捜査するのは白鳥刑事くらいだ。
シリーズ化されてまだ浅いこともあってか、スケボーやサッカーボール、サスペンダーなど、コナンが阿笠博士に作ってもらった特殊アイテムについての解説もされている。また、劇中ではコナンがヘリコプターを操縦したり、拳銃を撃ったりしている。工藤新一のとき、前者は博物館のシミュレーションで覚え、後者はハワイで射撃の経験があったことが生かされている。
クライマックスで、コナンは小五郎が英理の足を狙ったことの意図を咄嗟に理解し、犯人が押さえている人質を、浅い傷で済むように撃つ。ケガをして自立できなくなった人は、犯人にとっては重荷になるからだ。つまり、小五郎は誤射したのではなく、最適と思う判断をした。別居の理由はほかにあって、ラストで明かされる。
英理は高島雅羅で、大人の色気を感じさせる役を担うことが多いイメージの人。容疑者や被害者のキャラクターの中には、鈴置洋孝、岡本麻弥、内海賢二、中尾隆聖の名前を確認することができた。
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