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ピーター・フック&ザ・ライト(Peter Hook And The Light)


Unknown Pleasures: Live In Australia by Peter Hook And The Light

ピーター・フックはバーナード・サムナーらと仲違いしてしまい、ニュー・オーダー(NO)を脱退。一時はマニや元スミスのアンディ・ルークらとフリーベースを結成し深夜のサマソニにも出演したことがあったが、こちらも短命のプロジェクトに終わってしまった。すると今度は、自らのバンドを率いてなんとジョイ・ディヴィジョン(JD)の曲を演奏するという、なんとも開き直った行動に出たのだ。

今JDの曲を、しかもアルバム全曲再現ライヴを行うことに対し、風当たりは決して弱くはない。墓荒らしとも集金とも言われ、マニがフリーベースのときにTwitterでフッキーをディスッたのも、こうしたニュアンスがこもっていたと記憶している。

こうした周囲の雑音を黙らせることができるか否かは、ひとえにバンドの演奏力と表現力にかかっている。名盤2枚の曲がそのものが持つマジックにぶらさがるのか、それとも、しっかり手綱を握って操り、今現在の自分達の音として鳴らすことができるのか。先日観たばかりのロジャー・ダルトリーはもちろん後者だった。では前者の例はというと、2008年のセックス・ピストルズ再結成がそれだったと思う。

フッキーの姿勢やこの人への風当たりはさておき、JDが残した2枚『Unknown Pleasures』『Closer』は、今なお語られ聴かれ続けるべき名盤だ。久々に棚から引っ張り出して聴いているが、退廃的で一見難解そうでありながら微妙にポップでもある。不思議な輝きを放っている世界観は唯一無二で、マネようとしてもなかなかまねられない。再現ライヴでは、イアン・カーティスの魂に想いを馳せながら聴くという楽しみ方もある。

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