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ロックDVDベスト100

ロックDVDベスト100

レコード・コレクターズの増刊『ロックDVDベスト100』を読んだ。ロック名盤アルバムを紹介する書籍はこれまで数多くあり、この春もロッキンオンや同じくレココレから発表されている。がしかし、ロック映像を紹介する書籍というのは、なぜか極端に少なかった。

さてその内容だが、ロックDVDベスト100、ロックDVDモア100、ロック映画といったように、いくつかのコーナーに分かれている。R&Bやソウル、ブルースのDVDなども紹介し、またDVDそのものについての基礎知識なども解説されている。

メインとなるコーナーはロックDVDベスト100で、1位がビートルズのアンソロジー、2位がボブ・ディラン『Don’t Look Back』、3位が2003年に出たレッド・ツェッペリンのDVD、といった具合で、以降100位までさまざまなDVDが紹介されている。100作品中、自分が最低1度は観た映像は、59作品あった。逆に、ワタシが未見の映像で気になったのは、エリック・クラプトンの『Crossroad Guitar Festival』、ロキシー・ミュージックのヒストリー、ポール・マッカートニーの3枚組などだ。

ワタシは1位が何で100位が何という、つけられているランキングにはあまり関心がない。つまりは、どのDVDが優れているという順位付けよりも、優れた映像が100だけ紹介されているという受け取り方をしている。ではあるが、選んだ人たちの趣向にもよるのか、大物アーティストの作品が多くセレクトされているような気はする。ビートルズやストーンズの映像は頻繁に扱われているが、ではフーは?U2は?ピクシーズは?ナイン・インチ・ネイルズは?という疑問がわいてしまう(ま、コレ言っちゃったらキリがないんだろうけど)。

今回扱ったのは100+100+モア、という形だが、欲を言えばこの倍くらいの作品を取り扱ってほしかった。そしてランキング形式ではなく、ABC順でアーティスト別に仕切れば、どのアーティストがどれだけの映像を出しているのかというのが、より明確にできると思う。ヴォリュームが増えた分価格がハネ上がっても、たぶんワタシは買うと思う。

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