ガンヘッド(1989年)
無人島のロボット建設工場を司るマザーコンピュータ「カイロン5」が、2025年に人類に宣戦布告。人類に勝利すると共に、自ら活動を停止した。その13年後、トレジャーハンターがカイロン5のチップを求めて島に上陸。しかしバイオドロイドの襲撃を受けてしまい、生き残ったのは日本人メカニックのブルックリンと、バイオドロイドを追ってきたニムだけになった。カイロン5が復活し、ブルックリンは、かつてカイロン5と戦った伝説のロボット「ガンヘッド」の残骸を発見。有人型に修復し、自ら乗り込んでカイロン5との戦いに挑む。
個人的には、よくわからなかった。画面が暗すぎて、またキャラクターの声も聞き取りにくくて、何をやっているのかわからないことが少なくなかった。ブ ルックリンは高嶋政宏が演じているのだが、トレジャーハンターのチームにはミッキー・カーチスや川平慈英、斉藤洋介などがいるのに、序盤であっさり死んでしまうという、信じられない展開。話が進めば進むほど、キャラクターが少なくなっていく。
がしかし、公開時こそ興業的に惨敗したものの、一部ではカルト的人気を誇っているらしい。アマゾンのレビューはそのほとんどが絶賛の声で埋め尽くされ、2013年2月には秋葉原でイベントが行われたそうだ。早すぎた作品として、どうやらここへきて再評価の機運が高まっているようだ。
制作は、『ガンダム』などのアニメを手掛けたサンライズと、『ゴジラ』などを手掛けた東宝がタッグによるもの。1989年作だから当然CG技術などない中、邦画にしてはガンヘッドをはじめとする兵器や近未来の建造物などをよく作ったなと思う。世界観は1984年の『ターミネーター』の向こうを張り、アニメの『太陽の牙ダグラム』や『装甲騎兵ボトムズ』を実写でやったらこうなるのかなと思わせてくれる。
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