ロン・アシュトン（Ron Asheton）さん死去

ロン・アシュトンさんが自宅で亡くなっているのが発見された。60歳だった。死因は心臓発作と見られている。

アシュトンさんは、イギーポップのバンド、ストゥージズのギタリストとして活躍。弟のスコットも、ドラマーとして参加していた。イギーのカリスマ性と過激なパフォーマンスもさることながら、アシュトンさんのノイジーなギターも、ストゥージズの持ち味だった。パンクが世を席巻するのは70年代半ばだが、67年に結成されたストゥージズは先駆者的存在だった。

ストゥージズは70年代半ばに一度解散してしまうが、それが21世紀になって2003年に復活。日本にも何度か来日しているし、ワタシもマジックロックアウトとフジロックフェスティバル’07でライヴを観ることができた。年こそ取ってしまったが、それでも若いアーティストたちをビビらせるかのようなイギーやアシュトンさんのパフォーマンスは、観ていて痛快だった。

2000年代は、ロック黎明期を支えたアーティストたちが次々に60代を迎え、まだまだ気を吐いている人たちも少なくない。ではあるが、その一方で亡くなってしまう人がでてきているのもまた事実だ。謹んで、ご冥福をお祈りします。