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ヤングガン2(1990年)

公開日: : 最終更新日:2023/10/19 ヤングガン ,

ヤングガン2(1990年)

リンカーン郡戦争を生き延びた、ビリー・ザ・キッド。ヤングガンのメンバーの数人はそのときに亡くなり、生き残ったドクやチャベスもそれぞれ別の道を歩んでいた。ビリーは、パット・ギャレットや新たな仲間と共に、賞金稼ぎに追われる日々を送っていた。

ドクとチャベスが逮捕・投獄され、ビリーはふたりを救出して再び仲間に引き入れる。一方、ビリーのやり方について行けなくなったパットは、ヤングガンから離脱。ビリーは州の有力者チザムに取引を持ちかけるが、都合のいい要求をチザムは突っぱね、州知事と結託。知事は、ビリーを追い詰めるすべくギャレットを保安官に指名する。

ヤングガン』から、2年後に公開された続編になる。前作はビリーがアウトローとして成り上がるまでが描かれ、ラストではナレーションでその死に言及されていた。本作は、冒頭でビリーを名乗る老人が過去を語る形式をとり、劇中もこの男のナレーションになっている。

ビリーのエミリオ・エステベス、ドクのキーファー・サザーランド、チャベスのルー・ダイアモンド・フィリップスは、前作から続投。新しい仲間のひとりデイヴは、。ギャレットは前作にも登場しているが、俳優は交代している。ギャレットと共にビリーを追うジョンは、だった。

チザムがジェームズ・コバーンで、この人は『ビリー・ザ・キッド 21歳の生涯』でギャレットを演じていた。後半、ビリーが逮捕・収監されてからトイレに隠していた銃を使って脱走するくだりは、この作品へのオマージュのようだ。

ギャレットの部隊により、ヤングガンの面々は次々に討たれてしまう。チャベスも、ドクも。そしてビリーも、ギャレットに追い詰められる。しかし、ギャレットが発砲はするが、ビリーが直接撃たれた描写はない。翌日ギャレットの馬が無くなっていて、ビリーが盗んで逃げたことを匂わせている。

このような描写にしているのは、ビリーの死後も自分がビリーだと名乗る男が何人もいたそうで、ひょっとしてビリーはギャレットに殺されず生き延びているのかも、という仮説を採用したのだろう。そして、特殊メイクで判別が難しいが、老人役もエミリオ・エステベスだった。

主題歌を担当したジョン・ボン・ジョヴィは、劇中にカメオ出演している。30分前後、夜間にビリーが数人の男たちに狙われるも、ビリーが気づいて返り討ちにする。その男のひとりになり、わずか数秒、あったり撃たれて死ぬ役だ。あらかじめ知っていないと、気づくのは困難だ。

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