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ピンク・フロイド(Pink Floyd)『Live At Pompei』

公開日: : Pink Floyd ,

ピンク・フロイド(Pink Floyd)『Live At Pompei』

1972年9月に劇場公開され、日本では「ヤング・ミュージック・ショウ」で放送された、ピンク・フロイドの『Live At Pompei』。ワタシが所有しているDVDは、ディレクターズカット版だ。

本編を後回しにし、まずは特典の方に収録されているオリジナルバージョンから観た。イタリアのポンペイ遺跡地区にて、円形の競技場で無観客でライブを敢行。恐らくは当時も、そして今観ても実験的だ。引きのショットでは、演奏するメンバーを撮影するスタッフまで一緒に映っている。

収録は1971年11月で、時期的にはアルバム『Echoes』をリリースするかしたかというタイミング。ということもあり、大作のタイトル曲を冒頭とラストに配している。ギターのデイヴ・ギルモアがフィーチャーされることが多いが、口ひげをたくわえたドラムのニック・メイソンが意外に目立っている。後の作品でバンドを支配するロジャー・ウォーターズは、ここでは地味な存在だ。

そのほかの特典は、アルバムジャケットやポスターコレクション、ポンペイの地図、監督のインタビューなど。この監督、ディレクターズカット版のために再びポンペイを訪れたところ、観光案内所の係員にあなたを知っていると言われたそうだ。ポンペイでのライブ、無観客とは言いながら子供が数人入り込んでいて、特に邪魔にもならなかったのでそのままにしていたそうだ。その子供のひとりだったとのこと。

そして、ディレクターズカット版の本編を観る。こちらは約30分の映像が追加されていて、冒頭とラストには宇宙や惑星のイメージが付加。また、曲間にはアビーロードスタジオでのレコーディングや、食事をしながらインタビューに応えるメンバーの様子が挿入されている。

実は、ポンペイライブといいながら一部はスタジオパフォーマンスも入っていて、それは『狂気』からの『Us And Them』『Brain Damage』だ。まだアルバム『雲の影』もリリースされていないが、既に『狂気』のレコーディングは始まっていて、もっと言えばこれら2曲はそれ以前からライブの場で披露されていた。

メンバーへのインタビュアーは監督で、メディアに対する不審や不満などを語っている。音楽性からドラッグをやっていると言われてきたらしく、勿論否定。この監督に対しても、意地悪な質問ばかりすると居心地悪そうだ。

すべてを観終えた後での所感は、ディレクターズカット版はドキュメンタリー調の印象が強い。がしかし、ポンペイでのライブはやはり圧巻。KoRnは、『The Path Of Totality(Special Edition)』に同梱されているライブDVD『The Encounter』において、人工的にミステリーサークルを作ってその中での無観客ライブを敢行したが、その元ねたは『Live At Pompei』だと公言している。

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