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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(ネタバレあり)

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(ネタバレあり)

1927年。アメリカ魔法省に拘束されていたグリンデルバルドが脱走し、に拠点を構える。一方、でニュート・スキャマンダーは恩師ダンブルドアに呼び出され、死んだと思われていたクリーデンスがパリにいることで探し出すよう依頼される。脱走したグリンデルバルドを倒せるのは、君だけだとも言われる。

ニュート宅をクイニーとジェイコブが訪れるが、2人はケンカしてしまい、クイニーは姉ティナを訪ねてパリへ。ティナもクリーデンスを探していた。ニュートはジェイコブを伴い、パリに向かう。クリーデンスは、自身の実母を探すために蛇に変身する美女ナギニを伴い、身を寄せていたサーカス団から離脱する。

シリーズの前日譚にあたる、『ファンタスティック・ビースト』のシリーズ2作目だ。前作はニュートをはじめ主要キャラや魔法動物などのお披露目的な色合いが強かったと感じていて、今回はストーリーがぐっと深まり、全5部作と言われているシリーズの方向付けを示したと思う。前作はニューヨークが舞台だったが、今回はニューヨークからロンドンを経てパリに至る。

舞台がニューヨークから離れることはもともと言われていて、ひょっとするとキャストもニュート以外は一新されるのではと一時は思われていた。しかし、予告編の時点でティナ、ジェイコブ、クイニーが登場することが明らかになっていた。そして、前作で死んだと思われていたクリーデンスも。

新キャラも増加している。ニュートの兄テセウス。優秀で真面目で、魔法省に勤めつつ弟ニュートのことを気にかけている。また、前作ではニュートの部屋で写真のみの登場だったリタも出演。テセウスと婚約しているが、実はホグワーツ魔法魔術学校時代にはニュートとの思い出が少なくない。

そして前作より格段に増えたのが、ハリー・ポッターシリーズとの関連だ。クリーデンスと行動を共にするナギニは、ハリー・ポッターシリーズでは人間には戻れなくなってしまった蛇として登場している。パリ住むダンブルドアの友人で、ニュートたちをサポートするフラメルは、錬金術を駆使する長老で、この人が「賢者の石」を作ったそうだ。

ホグワーツ魔法魔術学校での生徒時代のニュートやリタたちのシーンもあり、後のハリーやロン、ハーマイオニーたちの姿とだぶる。そして、彼らを指導するアルバス・ダンブルドアも。どうやらこのときはまだ一教員で、校長ではないようだ。ダンブルドアとグリンデルバルドは同等の能力を持ち、かつては親友同士だったことが伺える。2人は、互いを攻めないという血の誓いを交わしていた。

キャストは、ニュートに、ティナに、ジェイコブにダン・フォグラー、クイニーにアリソン・スドル、クリーデンスにエズラ・ミラー、そしてグリンデルバルドには、前作から続投。ダンブルドアは、リタはゾーイ・クラヴィッツとなっている。監督は、前作およびハリー・ポッターシリーズの後半4作を務めているデヴィッド・イェーツだ。

個人的には、ストーリー、キャラクター、映像美、ハリー・ポッターシリーズとの関連など、いろいろな意味で満足している。今作の終盤でいくつかの謎が明らかになり、次への展開に対する興味をかき立てるに余りある。ハリー・ポッターシリーズは全作後追いだったが、ファンタビはこれからもリアルタイムでフォローしていきたい。

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