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シャイニング(1980年)

シャイニング(1980年)

山奥にあるホテルの管理人の職に就いた、小説家志望のジャック。妻ウェンディと息子ダニーの3人で、冬の間は閉鎖されるホテルに住み込むことに。ある日、ダニーは237号室で何者かに傷つけられる。一方ジャックは、以前管理人をしていて妻と子を殺し自殺したグレディの残像と会話。やがて自身も狂気にかられてしまい、ウェンディとダニーを殺そうとする。

だだっぴろいホテルではあるが、外部とは隔離された言わば密室で、ひんやりとした佇まいが、そのうちに何かが起こるのではという恐怖感を煽る。タイトルの「シャイニング」とは、ダニーが持つ幻視超能力「輝き」のことで、序盤からダニーは双子と思しき女の子や血の海といった幻覚を見る。ジャックは、ほんとうはいないはずのグレディやバーテンダーらと交流する。

原作はスティーブン・キングだが、監督のスタンリー・キューブリックが大幅にストーリーを変えたらしく、キングは激怒したとのこと。ダニーがおもちゃのクルマでホテル内を走るシーンのカメラワークは、「2001年宇宙の旅」を思い起こさせる。ジャックはジャック・ニコルソンが演じていて、ウェンディとダニーを追い回すときのイッた表情は名演。この役は、この人の代表作のひとつだろう。

現実と非現実との境界線がうやむやな世界観は、「ツイン・ピークス」を思わせる。あ、でも映像作品の公開はこちらが先か。

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