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ターミネーター2特別編

ターミネーター2特別編

通常版は公開当時に劇場で見たし、レンタルやテレビ放送でも見ている。しかし、『特別編』を観たのは1度だけだ。劇場公開当時には編集で落とされていたシーンのいくつかが復活し、監督のが表現したかった世界に近づいた、というのがポイントだ。

その復活シーンだが、まずはT-800がジョンと共にサラを救った後、T-800の頭部にあるチップをサラに書き換えさせようとするところ。チップがなければT-800は動かないただのでくのぼうで、サラは一瞬このチップを破壊しようとし、息子であるジョンに止められる。

T-800タイプは前作では自分を殺そうとし、また愛していたカイル・リースを殺された相手で、いくら未来のジョンが送り込んだ味方のターミネーターであっても、型番が同じでその風貌は瓜二つ(シュワルツネッガーが演じているのだから当たり前)。ここでチップを破壊してしまえば、という衝動にかられるのだ。

個人的に嬉しかったのは、終盤でT-1000の機能が落ちていくシーン。通常版では何度破壊されてもそのたび再生してきたT-1000が、ラストでT-800が放ったバズーカ砲ではなぜか再生することができず、そのまま溶鉱炉に落ちて最期を迎えていたのだが、なぜあそこだけ再生できなかったのかがよくわからなかった。

それが今回は、液体窒素まみれになって破壊された後の再生から、兆候が現れる。T-1000の手足が触れるものに同化してしまい、自分の意思によるコントロールが徐々にできなくなっていく。実は、機能劣化が始まっていたのだ。

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