スマッシング・パンプキンズ（The Smashing Pumpkins）『Vieuphoria（DVD）』

1994年リリース。スマパンにとって初の映像作品であり、シカゴ発ながらノイジーなギターを軸にした作風の絡みか、グランジにくくられていた時期になる。

『Siamese Dream』期のツアーを収録し、曲間にインタビューやコントが挿入された、ドキュメンタリー風の仕上がりになっている。今はスキンヘッドがすっかりお馴染みになっているビリー・コーガンも、この頃はまだふつうに髪がある（結構ロング）。ジェームス・イハも、ジミー・チェンバレンも、ダーシーも、どことなく垢抜けていない。しかし、ライヴパフォーマンスの凄まじさはその後を彷彿とさせ、スタイルがこのとき既に完成していることが伺える。

なんと、日本のテレビ番組に出演したときの映像もあった。日本テレビ系のEXテレビと思われ、三宅裕司と森口博子が司会をし、通訳を通じてメンバーにインタビュー。イハが日本人であることに触れつつ、日本語が話せないとわかって微妙な空気になっていた。前後して、スタジオライヴの模様も流れている。

当時はVHSとしてリリースされた映像だが、DVD化にあたり未発表ライヴやレコーディング風景などが付加された。プロデューサーのブッチ・ヴィグがインタビューに答えていたのにはびっくり。残念ながら、日本盤DVDはかなり前に廃盤になっている。