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ジョン・レノン(John Lennon)『Lennon(Box)』

ジョン・レノン(John Lennon)『Lennon(Box)』

ジョンレノンの4枚組ボックス『Lennon』を聴いた。90年にリリースされていて、ボックスセットのはしり的なパッケージではないかと思っている。ワタシもボックスは多数所有しているが、『Lennon』がその第1号だった。

収録内容だが、正規のアルバムを軸としつつ、アルバム未収録曲やカップリング曲等らが盛り込まれ、ほぼ時系列順に収められている。ディスク1は『Give Peace A Chance』で幕を開け、ファーストアルバム『ジョンの魂』全曲を聴くことができる。ディスク2は代表曲『Imagine』から始まってアルバム『Imagine』のほぼ全曲が聴け、またこの時期の定番ソングでもある『Happy Christmas』も聴ける。ディスク3は、カヴァーや『心の壁、愛の橋』など、ディスク4は、『Starting Over』から始まる後期の活動をまとめている。

『ジョンの魂』『Imagine』『Double Fantasy』といった辺りは、単独としてもアルバムを持っていることもあり、聴き慣れた感触があった。対して『Mind Games』や『心の壁、愛の橋』の辺りはこのボックスがファーストコンタクトで、そして今回久しぶりに聴き返しているので、かなり新鮮でインパクトがあった。ダークで重苦しい曲が少なくなく、時代にジョンが手がけた曲やソロキャリアを代表する曲とは、感触がかなり異なる。このときのジョン自身の置かれていた状況はどんなだっただろうかと、想像しながら聴いていた。

ジョンのファンであれば誰しもが思うことだろうが、凶弾に倒れてしまったのがつくづく残念でならない。音楽活動を休止し、ハウスハズバンドとして数年を過ごした後に復活を果たしたのが『Double Fantasy』で、まさにこれからというときだったのだ。

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