ワイルド・スピード SKY MISSION(2015年)
ドミニクとホブスに追い詰められ、離陸寸前の飛行機から落下した、犯罪組織リーダーのショウ。一命はとりとめたが病院送りになり、兄のデッカード・ショウが復讐に乗り出す。ロサンゼルスでホブスに重傷を負わせ、続いて東京でハンを事故に見せかけて殺害。更には、ドミニクの自宅を爆破する。
ファミリーを狙う、デッカードの打倒を誓うドミニク。そこへ、アメリカ政府直属の秘密特殊部隊のミスター・ノーバディと名乗る男が接触してくる。ドミニクはモーゼが率いる軍事組織から、ハッカーのラムジーと彼女が開発した監視システム「ゴッド・アイ」の奪取を依頼され、デッカード打倒の協力と引き換えに了承する。
シリーズ7作目で、それまで浮いていた3作目『TOKYO DRIFT』での伏線を、後付けの感もあるが回収している。アクションのド派手さは作品を重ねる毎に加速していてインフレ状態だが、今回はいよいよ陸上だけでは収まらず、空を使い始めた。ミッション遂行のために飛行機からクルマが繰り出したり、「ゴッド・アイ」奪取のためドバイの3つの超高層ビルを突き破ったりと、ありえねーというツッコミを入れたくなる。
本作も、カーアクションだけでなく、生身の人間同士のバトルを見せ場のひとつにしている。ファミリーがドバイに潜り込んだ際、レティと「ゴッド・アイ」持ち主の女用心棒との格闘戦がある。この用心棒役の人は、実際プロ格闘家のようだ。デッカードとドミニクは、序盤と終盤クライマックスに対峙。前者ではデッカードが銃を向けて「殴り会うと思ったか」と言って引き金を引き、後者ではドミニクが銃を構えながら同じことばを放つも、銃を捨てて鉄の棒を使い殴りかかる。
キャストは、継続して出演しているキャラクターは同じ人が演じている・・・と言いたいところだが、ブライアンを演じるポール・ウォーカーが撮影期間中に事故死してしまった。ブライアンのふたりの弟が代役を担って撮影を完遂し、CG加工で違和感を最小限にとどめている。本作でのブライアンは坊主で、それまでのシリーズ作品とイメージが異なるのは、そのためだ。
前作ラストから登場したデッカードはジェイソン・ステイサム、ミスター・ノーバディはカート・ラッセル、ハッカーのラムジーはナタリー・エマニュエルという人で、彼らも以降常連メンバーになる。タイのアクション俳優トニー・ジャーが、モーゼの部下のひとりとして出演。崖から落ちる寸前の大型トレーラーの中で、ブライアンとの格闘戦を繰り広げた。
エピローグは、ドミニクとブライアンが並んで公道を疾走し、やがて左右別々の道にハンドルを切る。これはストーリー上というより、ポール・ウォーカーへのオマージュなのだと思う。
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