*

ジェフ・ベックさん(Jeff Beck)死去

公開日: : 最終更新日:2023/01/13 Jeff Beck , ,

Jeff Beck『Blow By Blow』

ロックギタリストのさんが10日に亡くなられ、公式ツイッターで現地時間11日に公表された。死因は細菌性髄膜炎で、78歳だった。

もちろんご高齢の部類に入る人だが、突然のことすぎて、驚き、そして悲しみに打ちひしがれている。

同世代のアーティストの中では、ぶっちぎりで現役感があった。まず見た目が若々しく、上腕をむき出しにした衣装でギターを弾く姿がたまらなくカッコよかった。ヤードバーズからジェフ・・グループ、BB&A、ソロ、他アーティスト作品への参加と、その活動は長くそして多岐に渡っていた。ソロではギターインストのスタイルを確立させただけでなく、テクノやダンスの要素にも踏み込み、時代と向き合っていた。

個人的には、80年代の『Flash』が最初で、以降さかのぼって作品を聴いた。「ワールドプロレスリング」で新日本プロレスの次期シリーズ外国人レスラー紹介の際に流れていたのが『Starcycle』だと知ったのは、『There And Back』を聴いてからで、つまりジェフ・ベックさんと知らずに先に音楽に触れていた。

ワタシの人生初ライヴは89年2月のだったが、ライヴに行くことが習慣になったのは翌90年からだった。89年には『Guitarshop』を引っ提げて来日していたにもかかわらず、スルーしていたことを後になって悔やんだ。次に来たときは必ず行くと、心に決めていた。

しかし、「次」が来るまでになんと10年を待たなければならなかった。そして、99年に『Who Else!』のツアーで来日。『What Mama Said』で幕を開けたオープニングの衝撃は、今でも忘れられない。以降の単独来日公演には、欠かさず足を運んだ。最後に観たライヴは、2017年の東京国際フォーラム公演だった。計10回以上は観させてもらった。

この人のアルバムの個人的ベストは、ありきたりだが『Blow By Blow』になる。看板曲の『哀しみの恋人達』だけでなく、『Freeway Jam』『Diamond Dust』などを収録した名盤だ。『Scatterbrain』は、耳コピではどうやって弾いているのかわからず、映像で見てやっとわかるようになったと言ったのは、布袋寅泰だ。奇抜な邦題が乱立していた70年代のアルバムだが、本作の「ギター殺人者の凱旋」はかなりいい方だと思う。

とてもとてもとても残念。昨年はと組んだアルバムをリリースしたり、オジー・オズボーンの新譜に参加したりと、まだまだ気を吐いていたというのに。謹んで、ご冥福をお祈りいたします。

関連記事

『ジェフ・ベック・アンソロジー』を読んだ

1月に突如訃報が伝えられた、ギタリストのジェフ・ベック。レコードコレクターズ社から特集号が増

記事を読む

ジェフ・ベック(Jeff Beck)、2010年以来4年ぶりの来日

ジェフ・ベックの4年ぶりとなる来日公演が、4日から始まっている。ワタシは、9日の東京ドームシ

記事を読む

ジェフ・ベック(Jeff Beck)@パシフィコ横浜

ジェフ・ベック(Jeff Beck)@パシフィコ横浜

前半、機材からノイズが出るトラブルがあり、ジェフ・ベックをはじめメンバー全員が一時ステージを

記事を読む

ジェフ・ベック(Jeff Beck)『Live At The Hollywood Bowl』

2016年8月、ジェフ・ベックがキャリア50周年を記念してラスベガスの野外会場ハリウッドボウ

記事を読む

ジェフ・ベック(Jeff Beck)、2005年以来4年ぶりの単独来日

ジェフ・ベックの来日公演が、今夜からスタートした。単独来日は2005年以来で、確かその後はウ

記事を読む

  • 全て開く | 全て閉じる
PAGE TOP ↑