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Boom Boom Satellites『19972016』

公開日: : 最終更新日:2021/10/09 Boom Boom Satellites

Boom Boom Satellites『19972016』

ブンブンサテライツが2017年にリリースしたベスト盤があり、その初回盤を入手していた。CD4枚とブルーレイという構成だ。

CDは『19972006』『20072016』が、それぞれ2枚組になっている。前者は既にリリースされているが、後者は2017年が初お目見えになる。曲の並びはリリース順にはなっておらず、アルバムの中での流れを考慮して配置したと思われる。

個人的には、『19972006』は成長・試行期で、『20072016』は完成・円熟期ではないかと感じている。ブンブンは最初の何枚かはほぼインストで、後にヴォーカル主体にシフトするという、珍しいスタイルだ。『19972006』には、その痕跡が少しだが残っている。『20072016』は、ラストシングルの『Ray Your Hands On Me』をトップに配置するという、ある意味大胆な構成になっている。これは、ブンブンサテライツが永遠だという宣言のようにも受け取れる。

ブルーレイは、2004年から2015年までのフェスを中心にしたライヴを時系列順に流し、合間にドキュメンタリーを配している。、サマーソニック、ライジングサン、スウィートラヴシャワーなど。自身の単独ツアーも、サウンドチェックやサイン会の様子など、少しだが織り混ぜられていた。ドラマーが交代したのは、2009年からだった。2013年の武道館公演を、活動のピークに位置付けていた。

川島道行は、何度も脳腫瘍が再発していた。後半のステージでは、表情が険しくなっているのがわかった。映像の最後は、2015年の年末、ラストシングル『Ray Your Hands On Me』のスタジオでの歌入れのシーンだった。

個人的には、ブンブンのライヴをフェスや単独などで5~6回ほど観た。残念ながらその公演は映像に含まれていなかったが、それでもそのときの記憶がよみがえってきた。

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