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Cocco主演「ジルゼの事情」@シブゲキ(2014年1月)

公開日: : Cocco

Cocco主演「ジルゼの事情」@シブゲキ(2014年1月)

Coccoが初主演している舞台公演が、2014年1月に開催されたことがあった。幸運にもチケットが取れたので、観に行ってきた。

渋谷宮益坂の途中にある、純喫茶「マーガレット」。父と妹を18年前に事故で失い、店は母親と娘のユウコで切り盛りするも、2020年東京オリンピック開催に伴う再開発のため、地上げ屋に狙われていた。ユウコが恋心を抱く売れない役者アブレは、実は地上げ屋の若社長だった。

騙されていると知った母娘とユウコの幼馴染モリバンは、アブレを殺し都市伝説「宮益坂のブラックホール」に見せかけようとする。しかし失敗に終わり、逆にユウコが死んでしまう。24時、メタル系カラオケバーになったマーガレット。営んでいるオカマは死んだユウコの父で、妹もホステスとして働いていた。そこに、ユウコが新顔としてお目見えする。

舞台なので会場は狭いだろうと思ってはいたが、ほんとに狭かった。渋谷のユニクロが入っているビルの6階にある「シブゲキ」という劇場で、242席とのこと。ワタシの席は5列目で、ステージが近い近い。これまでCoccoのライヴは何度となく観ているが、そのどれよりも近かった。

出演は総勢8人で、うち4人はふた役を演じていた。基本的にマイクを使わない生声で、ステージはマーガレットの店内として組まれていた。Coccoの演技は、映画「KOTOKO」でも観てはいるが、問題なくこなしている。セリフも滑らかで、噛むこともない。役柄には、バレエの要素も組み込まれていた。

しかし、彼女のポテンシャルが最大限に発揮されるのは、やはり歌のとき。数曲を歌っており、特にクライマックスは彼女の独壇場になる。曲は、恐らく全てが新曲もしくは未発表曲だ。

事前に情報を詰め込むこともなく、ほとんどまっさらな状態で会場入りした。入場時にもらった山のようなフライヤーの中に、この舞台のももちろんあって、それによると、古典バレエ「ジゼル」を元にCoccoが原案を作り、それを劇団「鹿殺し」の代表に持ち込んだとのことだった。

舞台を観終えた後、この「ジゼル」についてもネットで調べてみた。村の娘ジゼルに、貴族の身分を隠して近づいたアルブレヒトは、ジゼルに恋い焦がれる森番によって身分と婚約者がいることを暴かれてしまう。ジゼルは裏切られたショックで死んでしまい、結婚前に死んだ女性の精霊ウィリーが集まるという、森のほとりの墓場に迎え入れられる。ジゼルを失った悲しみから彼女の墓を訪れたアルブレヒトは、精霊になったジゼルと再会する。

「ジゼル」のあらすじを知るにつけ、「ジルゼの事情」のストーリーや設定に、なるほどと思わされる。主人公ユウコの名字はジルゼ。売れない役者を装った地上げ屋の若社長はアブレ。ユウコの幼馴染モリバンは、まんま森番。純喫茶マーガレットは、深夜、死んだ人たちによるメタル系カラオケバーになるが、その店名は「WILL」だ。「ジルゼの事情」は前半コミカル、後半はシリアスさとほろ苦さが上乗せされるが、基本は「ジゼル」を踏襲していることがわかる。

上に書いた以外にも、ねたはちりばめられているかもしれない。そして「ジゼル」は、3大「白のバレエ」と呼ばれているクラシックバレエの代表作とのこと。Amazonでも検索してみたら、草刈民代が主演しているものもあった。

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