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キング・クリムゾン(King Crimson)『Frame By Frame(紅伝説)』

キング・クリムゾン(King Crimson)『Frame By Frame(紅伝説)』

キング・クリムゾンが、1991年に4枚組のボックスセットをリリースしていた。ワタシは、ほぼ発売と同時に入手していた。当時はジョン・レノンやレッド・ツェッペリンなど大物アーティストのボックスが続々リリースされ、ちょっとしたトレンドにもなっていた。

Disc 1は、1969年から1971年まで。デビュー作『In The Court Of Crimson King/クリムゾン・キングの宮殿』は全曲を収録し、以降は『Islands』までの3枚から抜粋している。メジャーすぎる『宮殿』よりも、むしろほかのアルバムの曲を聴けるのがありがたかった。

Disc 2は、1972年から1974年まで。後にヘヴィーメタル期と呼ばれるようになり、ライヴパフォーマンスの質感をそのままスタジオアルバムにも持ち込んでいる。個人的にも、最も好きな時期だ。それだけに『Starless』が短縮バージョンで、しかもラストではないという編集は、今なお解せない。

Disc 3は、1981年から1984年まで。エイドリアン・ブリューをフロントマンに据え、踊れる要素をも備えるようになった新生クリムゾンは、当時賛否わかれたらしい。個人的にも最初は違和感を感じていたが、長い時間を経て、これはこれでアリと思えるようになった。

Disc 4は、キャリアを横断した未発表音源を中心としたライヴ集。当時クリムゾンのライヴアルバムは大半が廃盤だったので、これらはとても貴重とされていた。

ブックレットは、読みごたえありを通り越して、読んで疲弊してしまう(笑)。当時のメディア記事とロバート・フリップの日記がミックスされ、クリムゾンのヒストリーが克明に記されている。このボックスを編集しているのはフリップその人なのだが、必ずしもクリムゾンに好意的でない記事も載せているのが逆に批評的だ。

1990年代前半、フリップはクリムゾン再始動を目論んでいた。デヴィッド・シルヴィアンと組み、そのバンドメンバーに自身のギタークラフトからのトレイ・ガンを迎えるなど、着々と準備を進めていた。このボックスは、先に進むためにそれまでのクリムゾンを検証しておきたかったのかもしれない。

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