*

マニック・ストリート・プリーチャーズ(Manic Street Preachers)@サマソニ2015

公開日: : 最終更新日:2023/10/15 Summer Sonic 2015 ,

ソニックステージのヘッドライナーは、がサードアルバム『The Holy Bible』全曲演奏するというコンセプチュアルなライヴだ。ステージセットには草木が装飾され、時間になり客電が落ちると、『Faster』のサビのループSEが流れ、メンバーが登場した。

近年、マニックスはサポートとしてギターとキーボードを入れてライヴをしている。しかし今回、ステージにいるのはジェームス、ニッキー、ショーンの3人だけだ。ショーンが短髪になっている以外、見た目に大きな変化はない。ニッキーはサングラスをはずしたりまたかけたり(笑)。ジェームスはほぼ1曲毎に水を飲んでいて、もしかしてノドの調子が今一つなのかも。

アルバムを、曲順もそのままに演奏するメンバー。決して派手ではない作風は、フェス向きとは言いがたい。それもそのはずで、歌詞の大半はリッチー・エドワースによる内省的なものだからだ。がしかし、だからこそ、マニックスが全曲演奏するならこのアルバムなのだろうと思う。1曲1曲と進む毎に、高まっていく緊張感。オーディエンスとの一体感とは無縁の、いや真逆の、オーディエンスがついて来れるかを試すような展開だからだ。

それでも、『Revol』『Faster』辺りはリアクションがよかった。ラスト『P.C.P.』にて全曲演奏が締め括られると、向かって左の草木が剥ぎ取られてキーボードがお目見えし、サポートメンバーが陣取る。ここからが実質のアンコール扱いで、『You Love Us』『A Design For Life』と、不滅のアンセムを連発。場内に一体感が生まれる。『Walk Me To The Bridge』を経て、オーラスは『Motorcycle Emptiness』だった。

観ている途中から、あることが気になって仕方がなかった。ジェームスが全曲演奏で使っていたギターが、一部でテレキャスターだった以外はフェンダージャガーだった。この人はレスポールを使っているイメージがあり、実際『You Love Us』以降はレスポールだったので、はて、ではなぜジャガーだったのかな、と。

個人的にマニックスのライヴをはじめて観たのは99年2月だが、実はその前の95年2月のチケットも取っていた。しかし来日を前にしてワールドツアー日程見直しのためキャンセルとされ、その後リッチー失踪のニュースが流れた。もしあのとき来日していれば聴いていたであろう曲を、20年経って今夜聴けたことに満足している。

関連記事

Flowers Of Romance image

サマーソニック2015(Summer Sonic)、出演アーティスト発表

先週の発表予告を経て、今日のお昼に公式サイトにてサマーソニックとソニックマニアの出演アーティスト発表

記事を読む

クリーン・バンディット(Clean Bandit)@サマソニ2015

7人編成だが、ステージで常に変化し続けるユニットだった。ドラム、キーボード&プログラミング、バイオリ

記事を読む

Flowers Of Romance image

サマーソニック2015(Summer Sonic)、日別ラインナップ発表

昨日の正午過ぎ、サマーソニックの公式サイトが更新され、アーティストの出演日が明らかになった。 個人

記事を読む

Flowers Of Romance image

プロディジーとマリリン・マンソン、サマソニ大阪にエントリー

今日、公式サイトでサマーソニックとソニックマニアの追加アーティストが発表された。正直言って、新規に追

記事を読む

マン・ウィズ・ア・ミッション(Man With A Mission)@サマソニ2015

ほんとうはナッシング・バット・シーヴスを観るつもりでマウンテンステージに来たのだが、当日タイムテーブ

記事を読む

  • 全て開く | 全て閉じる
PAGE TOP ↑