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ドラキュラ(1992)

ドラキュラ(1992)

トランシルヴァニア城主ドラキュラ伯爵は、自分が戦死したという誤報を聞き自殺した妻の死を嘆く。自殺した魂は神に救われないとされていることから、ドラキュラは神への復讐を誓い、血を吸って生き永らえる吸血鬼と化す。

それから400年後の現代。の弁護士ジョナサンはドラキュラの正体を知って囚われの身となる。ドラキュラはロンドンに渡り、妻と瓜二つの女性ミナと知り合う。ミナはジョナサンの婚約者だった。ミナの親友ルーシーは夢遊病による発作に悩まされるが、形而上学者ヴァン・ヘルシングは、それが吸血鬼に噛まれたために起こる症状と見抜く。

20数年ぶりに観た。というか、断片的にしか覚えておらず、むしろ初見のように新鮮に観ることができた。リアルな描写というより、結構オカルトチックだ。ドラキュラのメイクといい、ルーシーの夢遊病の場面といい、ロンドンの街並みといい、作られた感が強い。リアルと記憶していたのは、石岡瑛子が手掛けた衣装デザインがアカデミー賞を受賞しているという知識があったからかな。

キャストは、結構豪華。ドラキュラ伯爵を、ミナと自殺した王妃を、ジョナサンをキアヌ・リーヴス、ヴァン・ヘルシングを。ジョナサンの前任で精神に異常を来した弁護士が、なんとだった。

ゲイリーは、400年以上生きる怪物にしてはかなく悲しいドラキュラを怪演。この2年後に『レオン』での冷徹な悪役を演じる。ウィノナは2年後に『リアリティ・バイツ』で主人公を、キアヌは2年後に『スピード』で主人公を、アンソニーはこの前年に『羊たちの沈黙』でレクター博士を、それぞれ演じている。

監督はで、2年後に公開される『フランケンシュタイン』でもプロデュースを務めている。2年前には『ゴッドファーザー3』を発表していて、シリーズに区切りがついたことで、「ホラー」期に入っていたのかな。

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