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エクソダス 神と王(ネタバレあり)

公開日: : 最終更新日:2017/02/13 クリスチャン・ベール

エクソダス 神と王

紀元前1300年のエジプト。モーゼは王の息子ラムセスと兄弟同然のように育ったが、奴隷であるヘブライ人の子とわかる。ラムセスはモーゼを追放。モーゼは放浪の末羊飼いの集落に落ち着き結婚もするが、神のことばを聞き、ヘブライ人をエジプトから解放するため立ち上がる。

旧約聖書の「出エジプト記」の映像化になる。チャールトン・ヘストンが主演した「十戒」のリメイクとも言えるが、監督のリドリー・スコットは独自の解釈を加えている。「十戒」はかなり前に見ているが、海が割れるクライマックスや、神が天から雷を落として崖に十戒を刻むなど、人知を越えた場面が強烈な印象を残す。

対して今作は、海はモーゼや神の奇跡の力によるものではなく、津波の前の引き潮によるものとしている。それでも、大津波が襲ってくる瞬間は映像として圧倒的だ(ワタシはIMAX 3Dで観たのでなおのこと痛感した)。神は人間の子供の姿にしてモーゼと会話させ、モーゼもほぼ対等なスタンスで接し、時にはグチってもいる。十戒は、モーゼが地道に石板に掘っている。

一度は窮地に追い込まれ、やがてヘブライの民を救うリーダーとなるモーゼは、儲け役だ。しかし王であるラムセスも、敵ではあるが完全な悪ということでもなく、王としての孤独に耐え、幼い息子を亡くして涙するなど、その人となりをモーゼと対等に描いていると思う。

モーゼをクリスチャン・ベール、ラムセスをジョエル・エドガートン(「キンキーブーツ」の主人公)、モーゼに出生の秘密を最初に語ったヘブライ人ヌーをベン・キングスレー。ラムセスの母をシガニー・ウィーバーが演じていたが、エンドロールで見るまで全く気がつかなかった(汗)。リドリー・スコットは、この作品を2年半前に亡くなった実弟で映画監督だったトニー・スコットに捧げている。

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