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6才のボクが、大人になるまで。

公開日: : 最終更新日:2016/11/07 リチャード・リンクレイター

6才のボクが、大人になるまで。"

去年11月に劇場公開されていたが、結局スルー。しかし、ロンドン行き飛行機の映像プログラムの中にあったので、字幕も吹き替えもない状況だが観た。

両親が離婚し、姉と共に母親に引き取られた6才の少年メイソン。ミュージシャンとしての夢を追い続ける父とたまに会うひとときは、メイソンと姉にとってもやすらぎの時間になっていた。母は自立するため大学に通い、再婚もするが、再婚相手の暴力に耐えかねて2人をつれて家を逃げ出す。メイソンは成長するにつれ、初恋を経験し、カメラに興味を持つ。

メイソンの成長を中心に据え、姉、母、父の4人を12年に渡って断続的に撮影したという、前代未聞の作品だ。幼かったメイソンが精悍な顔つきになり、身長も伸び、と、男性なら誰でもが経験する変化が、映画1本の中に収められている。4人を演じたのは12年を通じていずれも同じ人で、メイソン役の子はオーディションによって見い出だされ、姉は監督の娘、母はパトリシア・アークエット、父はイーサン・ホークが、それぞれ演じている。

監督賞や脚本賞など、既にいくつもの映画賞を受賞していて、役者ではパトリシアに対する評価がすこぶる高い。確かに、母ひとりで2人の子供を必死に育てんと奮闘し、大学で教鞭をとるまでにもなるものの、男運にはことごとく恵まれない生きざまはすさまじい。

しかし、個人的には父親役のイーサン・ホークこそ名演のように見えた。夢を追うあまり生活力を欠くのは父親失格かもしれないが、2人の子供にいいタイミングでアドバイスを贈り、それを2人とも吸収している。2人にとっての父親は、やはりこの人だけだったのだと思わせてくれる。

音楽は、アーケイド・ファイアをはじめロックチューンが充実している。冒頭が、いきなりコールドプレイの『Clocks』だし。また、父の友人役として、なんとチャーリー・セクストンが出演している。

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