ワーナー時代を総括したベスト盤で、てっとり早くR.E.M.を知るには最適な作品。曲は年代順ではなく、流れを意識して配列されている。『Bad Day』『Animal』は新曲。日本盤には、ピーター･バックによる曲目解説が掲載されている。スペシャルエディションにはDisc 2が付与されていて、こちらは未発表バージョン集になっているほか、エンハンスト仕様で『Bad Day』のPVも観ることができる。

　IRS時代を総括したベスト盤。この時期のベストは、レコード会社主体でリリースされたものなど数種類存在しているが(選曲は盤により微妙に異なっている)、今作はバンドメンバーが選曲に携わっているという意味で、最も信頼されるべきベスト盤と言えよう。曲はシングルを中心に、ほぼ年代順に並べられている。

　IRS時代のカップリング曲を中心にした編集盤。今や入手困難になっている、デビューEP『Chronic Town』の全曲を収録(『Wolves, Lower』からラストまでの5曲)。またカヴァーも興味深く、ヴェルヴェット･アンダーグラウンドの『There She Goes Again』『Pale Blue Eyes』『Femme Fatale』に加え、意外なエアロスミスの『Toys In The Attic』も収録。バンドのルーツを垣間見ることができる。

　ジム・キャリーが伝説のコメディアン役で主演した映画のサントラ盤で、R.E.M.が音楽を全面的に担当（タイミングとしては、ビル・ベリーが脱退して3人になった辺り）。タイトルと同名の曲は『Automatic For The People』で既出だが、現在でもR.E.M.のライヴで演奏される重要曲。今作ではインスト曲に意欲的に挑戦し、作品の雰囲気を出すのに一役買っている。『Great Beyond』は新曲。